2010年03月31日
韓国艦船の沈没、なぜDSRV出動が遅れたか?
今回は韓国の方には失礼だが辛口なことを言わせていただく。大変失礼なことは十分承知である。なぜ下記のこの聯合ニュースに出てくるフネ、潜水艦救難艦「清海鎮(チョンヘジン)」を早くから出動させなかったのか小生は以前から思っていた。
その理由は、この聯合ニュースを読んでから記す。
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【ソウル31日聯合ニュース】海軍哨戒艦「天安」沈没事故の行方不明者救助作業を進めている軍は31日、艦艇の後尾と艦首側に船内進入のための出入り口(ドア)を1つずつ確保しており、本格的な船内捜索作業をスタートする計画だと明らかにした。
合同参謀本部情報作戦処長のイ・ギシク海軍准将は同日の会見でこのように述べた後、「艦艇の後尾ドアを開けたからといってそのまま入れるわけではなく、ゆっくり進みながら通路を開拓せざるを得ない」と話した。
気象状況を考慮し、艦艇の後尾側では内部進入のためのガイドロープ連結および行方不明者捜索作業を進め、艦首側では追加の出入り口開拓と隔室内部への進入に努める。イ准将によると、救助活動地域の気象条件は非常に悪く、この日探索・救助作業が可能な時間は、潮の流れが止まる午後3時と同9時しかない。
イ准将は、船体進入方式については、船体に穴を開けることは非常に危険なため、ドアを利用すると伝えた。
一方、海軍は現在整備中の深海救難艇(DSRV)を搭載した救助艦「清海鎮」を、来月6日に事故現場に投入する計画だ。
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潜水艦救難艦は、DSRVを有し、沈没した、または故障した潜水艦から乗員をその救出口から救出するというフネである。
日本は2隻有している。韓国はこの1隻である。韓国の搭載するDSRVは最大457mまで潜水が可能である。当然、この荒れる海での行動能力もあるであろう。海上は荒れていても、海中はこのDSRVなら行動できる。少なくとも艦船事故にはもっとも向いているフネである。
今回の沈没事件では早くから捜索に出港すべきであった。しかし、記事などから見ると、揚陸艦、掃海艦は出ていたが、この潜水艦救難艦は見当たらなかった。記事でも6日に加わるという遅さである。
この潜水艦救難艦、2002年、2004年の西太平洋潜水艦救難訓練「パシフィック・リーチ」で2回とも潜水艦の救助訓練を失敗している。
02年にはDSRVを降ろすことができなかったし、04年には、降ろすことはできたが、日本の救助訓練対象の潜水艦「さちしお」を探すことができなかった。つまり、このDSRVはかなり使いづらい商品であった。02年には日本の潜水艦救難艦がDSRVを降ろし、韓国の潜水艦「チョムスン」とドッキングし乗員を救助する訓練を実施している。
そこでイギリスのDSRVを買う予定とかなり、この事件が発生した。買ったかどうかの確報はない。
多分、潜水艦救難艦の出動が遅れたのは、しっかりしたDSRV訓練がなされていなかったか、DSRVが使いづらいままであったかである。
いずれの理由にしろ、
艦船沈没事故に一番適したこのフネの出動の
遅さは大変残念
と言える。


潜水艦救難母艦「ちよだ」 (艦橋の後ろに白く見えるのがDSRVです。)