平昌冬季五輪:専門性・効率性を期待できない組織委
特集:漂流する平昌、このままではダメだ
公務員も「避けたい職場」
1-2年任期の派遣公務員、ほとんどが「すぐ異動になるはず」
「国際は外交部、企画は文化部」縦割りで対立あおる
民間契約職は失望し離職「企業より待遇悪い」
平昌冬季五輪組織委員会は4年後に行われる平昌五輪の準備・運営を担う中枢組織だ。しかし2011年 に発足してから3年間、中央政府・地方自治体・大韓体育会・民間契約職という4つの異なる集団が一致団結したことはない。組織委のある関係者は「常に組織 内の主導権争いが繰り広げられている。このような状況では専門的かつ効率的な業務処理は無理だ。正直言って今は五輪が早く終わることを祈るだけ」と話し た。
■公務員はすぐ異動
平昌五輪組織委は、江原道などの地方公務員が90人、中央省庁所属公務員が26人 で、組織委定員251人の約46%を占めている。これら公務員はほとんどが1-2年任期で組織委に派遣されている。数カ月かけて業務を把握し、業務にある 程度慣れてきたころにもともとの所属機関に戻っていく。
現組織委で発足からずっと勤務している職員は数えるほどしかいな い。第1期組織委の中核を担う委員長と事務総長、そして事務局長2人は全員、辞めた。13日現在の組織委の構成を見ると、五輪運営副委員長をはじめ、意思 決定権限を持つ中核幹部のポストが4つも空席のままだ。五輪準備に向けてスピードアップを図るべき時期に意思決定者がいない状況にあると言える。
空席が埋まらないのは、ポストごとに「取り分」があるためだ。国際局長は外交部(省に相当)、企画調整室長は文化体育観光部、施設局長は江原道の「取り 分」という具合だ。こうした問題のため、最近では各機関の間に確執も生じている。組織委は今年6月、江原道出身の幹部が早期退職する意向を明らかにしたこ とから、業務の空白を懸念して当事者を民間契約職の形で再雇用する考えを示した。ところが、江原道では高級公務員(3級)のポストが1つ減ることを恐れ、 「新たな人物を派遣する」と反発した。この責任者はこのほど早期退職し、スピードスケート競技場の再設計など重要懸案が進められている時期に担当部署の責 任者が不在の事態となっている。
■平昌組織委は「避けたい職場」1位
1988年のソウル五輪や2002年のサッカー・ワールドカップ韓日共催大会は大統領や首相ら が自ら先頭に立ち、大会準備の指揮をした。そこで手柄を立てれば「上の人」に認められることもあり、組織委は公職社会の人気部署だった。事実、ほとんどの 派遣公務員が大会成功後に本来の所属機関に戻った時、「向かうところ敵なし」状態だった。
だが、平昌五輪組織委は全く違 う。中央政府や地方自治体の公務員たちにとって、組織委は「避けるべき部署」の1位だ。派遣職員は平昌五輪組織委にいる間、ほとんどの成果評価で最下位ラ ンクと見なされてしまう。江原道所属の組織委実務担当者は「毎年最下位ランクの評価になってしまうため、今では同じ公務員職級の本庁職員より給与が少なく なった。今は退職後の年金でも損をする状況なのに、組織委に来たがる人がいるだろうか」と語った。
組織委関係者は「どの職員も『しばらくすれば組織委からほかの所に異動になる』と認識しており、自分が非難されるようなことはしたくないと考える傾向が強い。『自分が責任を持ってやり遂げる』と考える人の方が珍しい」と話す。
■専門性なんて夢のまた夢
国際バイアスロン連合の幹部は今年2月のソチ五輪で平昌五輪組織委の関係者に会い、烈火のごとく怒りを見せたという。国際連盟が不適格だと判断した韓国の 種目担当者が、大会を視察するオブザーバー・プログラムに参加していたためだ。この担当官は国際連盟の事務方での経験が6カ月間の研修しかない人物だっ た。この人物はソチ五輪の現地にいながら、国際連盟の関係者に会うのを極力避け、最終的には今年3月に異動となった。平昌五輪組織委はその4カ月後にやっ と後任者を選んだ。この時オブザーバー・プログラムに参加していたルージュ、スキージャンプ、スノーボード種目の担当者たちはソチ五輪後、別の職場を求め て組織委を辞めた。スポーツ界関係者は「五輪運営の現場を肌で感じたのは大きな財産なのに、こうした種目ではその貴重な経験を生かすチャンスを完全になく してしまった」と残念がった。
現在、組織委では競技局だけでなく他部署でも五輪の実務経験者がいない。専門性を認められて 組織委入りした民間契約職の人々も、硬直した組織の雰囲気や企業よりも悪い待遇に耐えられずに去っていく。韓国外国語大学のパク・ソンヒ国際スポーツレ ジャー学科教授は「外部の専門家を幹部に迎えて組織のムードを一新し、業務の成果を長期的な面と短期的な面に分けてきちんとチェックできる評価システムを 導入すべきだ」と話している。
孫章薫(ソン・ジャンフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
記事入力 : 2014/08/14 10:08
本当は良くないのだが・・・
雪はなんとか人工雪で間に合わせる、競技場と宿泊場所は突貫行為で間に合わせる、交通手段は既存のを最大限に優先して使って間に合わせるetc
しかし実際にそれらを統括運営する人間が駄目なら、どうにもならない。
PCはソフトが無かったり使えないソフトしかなかったら、ただの邪魔物だ。