「競争激しい韓国社会、共生する方法よく知らない」
2014年10月23日11時16分
韓国で19年間大学総長をつとめたキム・ヨンギル元韓東(ハンドン)大学初代総長の所感だ。1995年の開校当時からずっと「勉強し、人に与えよ」を叫び続けた彼だ。22日、ソウル市庁の市民庁で開かれた「第4回真の幸福分け合いフォーラム」の講演で彼は、再び「勉強し、人に与えよ」を叫んだ。
慶尚北道安東(キョンサンブクド・アンドン)の奥地で育った中、父親が定めた家訓が「愚かでも良いから善良であれ」だったという。「善良な仁という漢字は、人が1人で生きるのではなく共に生きることを表しているではないか。他人を助けて共に生きろ、それが家訓だった」。この家訓のもとで2人の大学総長が誕生した。ソウル大学物理学科を出てポステック(浦項工科大学、POSTECH)初代総長をつとめた故キム・ホギル博士が彼の兄だ。キム元総長はソウル大学金属工学科を卒業して米国に留学した。
米航空宇宙局(NASA)研究員を経た後、79~94年までKAIST(韓国科学技術院)教授として在職中だった彼が、慶尚北道浦項(ポハン)の韓東大の初代総長職をひきうけたのも、まさに幼少期の家訓のためだった。彼は「徹底して競争だけをする韓国社会で、共生する人生についての教育が不足していると見た」と話した。研究をうまくやる大学は多いから「教育」をうまくやる大学を作ってみようといって、その時から「勉強して人に与えよ」を叫び始めた。ひとまず韓東大で彼の実験は成功したようだ。キム元総長は「卒業生の中で、月給の一部を寄付する学生たちが多い」として「学校は貧しかったが、学生たちは施す方法を学んだ」と話した。
今年1月末、総長職から退いた後も彼は「損をしよう」を叫ぶ。キム元総長は貧困・文盲撲滅のために全世界の大学が協力する国連アカデミックインパクト(UNAI)韓国協議会共同会長をつとめている。グローバル社会でも、韓国は分け合うことにケチな方だという。彼は国連軍の6・25韓国戦争(朝鮮戦争)への参戦とUNKRA(国際連合韓国再建団)を例に挙げた。彼は「多くの人々が当時、国連加入もしていない韓国にどうやって国連軍が派遣されたのかよく知らない。50年6月14日にユネスコ加盟国になったことが縁だった」と背景を説明した。UNKRAは、幼少時に彼が学んだ教科書に入っていたロゴだ。戦後韓国の復旧を支援した代表的な国連の臨時機構で、58年に解体された。彼は「今後の韓国の舞台は全世界だ。それにふさわしい▼責任感があり▼正直で▼犠牲になることをいとわない人を育てなければならない」と主張した。まさに「世界市民精神(グローバル・シチズンシップ)」だ。
この日の講演は、4月に発足した「真の幸福分け合い運動」の主管で開かれた。重鎮科学者・学者が主軸となった分け合い実践団体だ。チョン・ギルセン元建国(コングク)大学総長が理事長をつとめる。歓迎の辞でチョン理事長は「小さな才能でも分け合おうと思う態度が広がる時、大韓民国は温かい社会になって変わるだろう」と話した。 http://japanese.joins.com/article/736/191736.html?servcode=400§code=400&cloc=jp|main|breakingnews
何ともならんのか。