女性コンパニオンの「露出」禁止で関心が下火 地方ではセクシー路線激化、“女体盛り?”まで
25日開幕した北京モーターショーのコンパニオン。肌の露出の多い衣装は自粛されていた(川越一撮影)
【北京=川越一】世界有数の規模を誇る北京モーターショーが25日、北京郊外の国際展覧センターで開幕した。昨年の上海モーターショーに続き、女性コンパニオンを起用した車の展示が禁止されたことで、市民の関心は以前よりも下火になっているようだ。
中国のモーターショーでは近年、肌の露出の多い衣装を着たコンパニオンが、男性来場者の目をひき付けていた。2012年の北京モーターショー後、市当局が 風紀を乱すとして遺憾の意を表明。昨年4月の上海モーターショーでは、主催者が「低俗で社会に悪影響を及ぼす活動をやめさせる」として、コンパニオンを禁 止する方針を打ち出した。
しかし、地方都市で行われる国際モーターショーでは、セクシー路線はますます激化。昨年6月に遼寧省瀋陽市で開かれた瀋陽国際モーターショーでは、ボンネットに横たわった女性にすしを盛りつけるまで低俗化していた。
今回、北京モーターショーの主催者は、あらためて出展する国内外のメーカーに「モデルの起用禁止」を通達したという。ある日本メーカー関係者によると、中 国では、ただ車の横に立ってショーに花を添える女性を「モデル」、一定のルーティンワークを与えられた女性スタッフを「コンパニオン」と位置づけていると いう。
国内外のメディア向けに公開されたモーターショー初日、一部の中国メーカーや欧米メーカーのブースでは、「モデル」を立たせる従来の展示方法もみられたが、いずれも肌の露出は抑えられていた。
日本メーカーの関係者は「確信犯だろう。立たせてみて、ダメと言われたら引っ込めるつもりなんだろう。われわれはそんなことはせず、技術や性能をアピールする」と眉をひそめていた。
もっとも、モデル禁止の影響か、かつてはしつこいほどだった会場周辺のダフ屋の活動は控えめ。開幕前日の24日、北京市内の天壇公園で将棋を指していた男 性たちは「モデルのいないモーターショーには関心がない。今やモーターショーは、高い車を買う富裕層のためのイベントにすぎない」とそっぽを向くなど、一 般市民は“正直”だ。