

上野公園で開かれた「明治40年博覧会」、入場料15銭を出して入ろうとしたところ、見物を終えて出てきた日本人の何人かが「朝鮮動物2匹が展示されていたのが滑稽だった」と話していた。朝鮮館を見つけ中に入ってみると、そこには2匹の虎の革が飾ってあった。これがその朝鮮動物なのかと思った。なぜならそこに他の動物は見当たらなかったからである。
もうひとつ小さな館があることに気付く。入場料は大人10銭、子ども5銭だった。中に入ってみるとそこは薄暗く、ぼんやりとした光りに照らされ、ひとりの男が椅子に座っていた。彼は「大邱に住む金家」と発し、それ以上話すことはなかった。そばには女性もひとり椅子に座っていた。彼らが朝鮮動物だった。
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