【社説】文在寅陣営、大統領選勝利を確信して暴言連発
進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)大統領選候補が30日、忠清南道公州での遊説で「選挙の季節になったから、また(共産主義者かどうかという)色分け論や従北(北朝鮮信奉者)のレッテル貼りがうるさい。もう国民たちもだまされない、この×××どもよ」と言った。文在寅陣営の共同選挙対策委員長イ・ヘチャン議員は「今回、我々が政権に就いたら、(あと)何回政権を執らなければならないだろうか。極右保守勢力を完全に壊滅させなければならない」と述べた。
文在寅候補は、自身の対北朝鮮観・安全保障観に関する批判・検証に対して「色分け論」「従北レッテル」だと反発してきた。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が国連の北朝鮮人権決議にあたり北朝鮮にお伺いを立てて棄権したとされる問題でも、テレビ討論に出るたびに文在寅候補の説明が変わることを指摘されても、「色分け論」だと反発した。大統領候補の安保観は、国民が最優先で知らなければならないことだが、こうした態度を改めない。そうした中、相手陣営に向かって「この×××どもよ」という発言まで飛び出した。文在寅候補がテレビ討論会で相手候補に「ちょっと、あのねえ」と怒鳴りつけるように言ったり、「うちの政策本部長と討論する方がマシだ」と言ったりしたのも、同じ問題だと言えるだろう。
イ・ヘチャン議員は昨日(4月30日)、「きょうの世論調査を見ると選挙は終わったようだ。しかし、油断はならない」と述べた。同議員は前回の総選挙時、党の公認を受けておらず、これまでの大統領選挙運動でもほとんど姿を見せていなかった。それにもかかわらず、今やこうした人々すら表に出てくるところを見ると、大統領選に勝ったと確信しているようだ。もしそうなら、いっそう謙虚な姿勢を見せるべきだ。自身に対する批判と検証も受け入れ、国民に安堵(あんど)や信頼を与えなければならない。文在寅候補側はその通りにするだろうか、それとも逆の道を行くのだろうか。同候補が「この×××どもよ」と言った相手も、イ・ヘチャン議員が「壊滅させなければならない」と言った相手も、保守陣営の候補たちとその候補を支持する国民たちだ。政治家が取るべき姿勢ではない。
朴槿恵(パク・クネ)政権で与党だった「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補も、自身に反対する市民団体の人々に「えい、この泥棒野郎の×××たち」とののしった。今日で大統領選挙まであと8日となった。これ以上の敵味方の対立や暴言を封じることができるのは有権者だけだ。