2017/05/01 09:14
北朝鮮、対艦ミサイル発射で米カールビンソンをけん制か
韓米合同軍事演習「フォール・イーグル」は30日で終了したが、韓半島(朝鮮半島)周辺の軍事的緊張状態はその後も続いている。
原子力空母カールビンソンを中心とする米軍艦隊が東海(日本海)において韓国海軍と合同訓練を行い、北朝鮮に対して軍事力を誇示したが、これに対抗して北朝鮮も空母攻撃用とみられる弾道ミサイルを発射した。毎年定期的に行われているフォール・イーグルが終われば韓半島の緊張状態は緩和されるはずだが、今年はそのような徴候は全くみられていない。
■北朝鮮が今年9回目のミサイル発射
合同参謀本部によると、北朝鮮は4月29日午前5時30分ごろ、平安南道北倉周辺から北東49度の方向に弾道ミサイル1発を発射した。
今月16日に咸鏡北道新浦でミサイルを発射してからわずか13日後、今年に入ってから9回目、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が権力を握ってから49回目だ。
今回発射されたミサイルは高度71キロまで上昇し、数分間飛行してから空中で爆発したものとみられる。
ただ今回がこれまでと違ったのは発射された場所とミサイルの方向だ。
北朝鮮が北倉でミサイル発射実験を行ったのは今回がはじめてで、新浦、元山、黄州、亀城など、これまで何度もミサイルが発射された地域を集中的に監視してきた韓米両軍の意表を突いた形だ。
ある韓国軍筋は「北倉から49度の方向に発射すればその先には海がなく、失敗した場合は大きな問題になっていたはずだ」とした上で「北倉から500キロ飛べばロシア国境に到達し、さらに100キロ飛べばウラジオストクだ。もし事前に通知されていなければ、ロシアとしては非常に不快だっただろう」との見方を示した。
発射されたミサイルの種類についてこの韓国軍筋は「詳しく分析している」として表向きには判断を保留しているが、外信は米国政府関係者の話として「スカッド系列の新型対艦ミサイルKN17」だった可能性を指摘している。
韓国の国立シンクタンクの関係者は「カールビンソンは北朝鮮の追加挑発をけん制するためこの日午後に韓半島周辺海域にやって来た。
これを念頭に北朝鮮は米国への警告という意味合いで現在開発中の対艦ミサイルを試験発射したのではないか」との見方を示している。