隣国韓国の畜産業は、飼料の輸入穀物依存度が高い、アメリカやオーストラリア、ブラジルなどから食肉を輸入しているなどの点で、日本の畜産業と共通しています。また、経営規模や自給率なども似ているところが多い状況です。そこで今回は、日本との比較を交えながら、韓国の食肉需給動向を紹介します。
日本と比較した生産構造
表1
表1は、韓国と日本の畜産(牛・豚・鶏)について、生産の概況や自給率を示したものです。
(1)肉用牛
肉用牛農家戸数は日本の2倍ですが、飼養頭数は日本と同程度で、1戸当たりの飼養頭数は24頭と日本の45頭よりも小規模です。また、一頭当たりの枝肉重量が日本と比べて軽いことなどから、牛肉生産量は日本の7割程度で、およそ5割を自給しています。
(2)豚
養豚農家戸数、飼養頭数はいずれも日本と同程度で、1戸当たりの飼養頭数は1796頭(日本は1810頭)です。また、豚肉生産量は口蹄疫の影響で2011年に大きく落ち込みましたが、翌年には回復しています。なお、飼養頭数は日本よりも多いものの、一頭当たりの産子数が少ない(豚肉となる頭数が少ない)ため、生産量は日本と同程度で、自給率はおよそ8割です。
(3)肉用鶏
養鶏農家戸数(肉用および採卵用の両方を含む)、飼養羽数はいずれも日本の6割程度です。また、鶏肉生産量は日本の4割程度で、およそ8割を自給しています。
https://www.alic.go.jp/koho/kikaku03_000857.html