ww記事入力 : 2017/07/25 09:49
北朝鮮の「大同江ビール祭り」、開幕直前に突如中止
北朝鮮が、26日から平壌で開催するとしていた「第2回大同江ビール祭り」を、突如としてキャンセルした。
北朝鮮は、「国際的制裁の中でもビールを飲んで幸せに過ごす住民たち」を通し、金正恩(キム・ジョンウン)体制が健在だということをアピールする狙いで、昨年からこのイベントを企画。
国営メディアや外国の旅行会社を通して大々的にPRしてきた。
中国にある北朝鮮専門の旅行会社「高麗ツアーズ」は23日、英文のブログに「残念ながらきょう、われわれは2017年の平壌ビール祭りがキャンセルになったという通知を受けた。理由は明らかではないが、このところの日照りが原因ということも考えられる」と記した。
国連食糧農業機関(FAO)は最近「2001年以来最悪の日照りで、北朝鮮における二毛作の作物の収穫量は昨年より30%以上も減少した」と報告している。
しかし、韓国統一部(省に相当)の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官は24日「国際社会の北朝鮮制裁強化措置とも関連があるだろう」とコメントした。
ドイツの「オクトーバーフェスト」を模倣したといわれる大同江ビール祭りは、金正恩・労働党委員長の指示で、昨年8月に1カ月にわたって初めて開催された。
平壌の大同江に浮かぶ豪華遊覧船「ムジゲ(虹)号」上で、北朝鮮住民や外国の観光客を相手に「ビール飲み当て競技」(ブラインドテスト)など、各種のイベントを行った。
当時、北朝鮮のテレビは祭りの現場を報じて「幸せいっぱいの楽園、平壌の暮らしを伝える」と主張していた。
当時は外信もこのイベントに関心を示し、大同江ビールの品評も行った。
大同江ビールは、金正日(キム・ジョンイル)総書記が2001年にロシアの代表的なビール「バルティカ」の工場施設を視察した後、「われわれも世界最高級のビールを作れ」と指示して作らせたビールだ。北朝鮮は、英国の醸造所を買収すると工場施設を解体し、平壌に持ち込んで工場を建てた。
12年には英国「エコノミスト」紙がソウル発の記事で「韓国のビールは大同江ビールより味が劣る」と評し、韓国でも話題になった。