五輪熱気、タイトルの最初からもう嘘だったw
記事入力 : 2018/01/21 05:08
【コラム】五輪熱気に冷や水を浴びせる南北合同チーム
女子アイスホッケーの南北合同チームを結成する構想が伝えられ、インターネット上では文在寅(ムン・ジェイン)政権への批判が相次いだ。「選手団はあまりにひどいことされている」「こんな合同チームが世の中のどこにあろうか」「こんな合同チームならば観戦をボイコットしよう」といった声が相次いだ。合同チーム推進は人権侵害だとして、人権委員会に陳情書を出すファンも登場。大統領府(青瓦台)の国民陳情窓口には、合同チームに反対する請願に6日間で1万人以上が賛同した。
国際オリンピック委員会(IOC)の柳承敏(ユ・スンミン)選手委員は「最低限選手の意思を先に訪ねるべきではないか」と疑念を呈し、女子アイスホッケー韓国代表のセラ・マリー監督は「これほど差し迫った時期に合同チームの話が出て、とてもショックを受けた」と話した。久しぶりに社会全体の意見が一致したのが今回の合同チーム問題ではなかろうか。老若男女を問わず、選手も監督もファンも合同チームを望んでいない。
合同チームを結成するかどうかの最終結論は20日にIOCと韓国、北朝鮮との合意に委ねられる。しかし、今回の合同チームが当初から逆風にさらされるのは当然だった。これまで政府は水面下で合同チーム結成を検討してきたが、当事者の選手たちは全く知らされていなかった。政府からアイスホッケー協会に対し、「韓国選手の被害を最小化するにはどうしたらよいか」と打診があったのは先週末だという。昨年6月に合同チーム構想に言及し、世論の猛反対にさらされたにもかかわらず、7カ月動きを見せず、今になってこんな検討を始めたのだろうか。
韓国のアイスホッケーチームは曲折の末に結成された。2018年の冬季五輪開催地が平昌に決まって以降も国際アイスホッケー連盟(IIHF)は韓国の女子チームに開催国の自動出場権を与えようとしなかった。普段からアジアでも10点差以上で大敗する韓国を出場させれば、種目そのものが笑い物になることを恐れたのだ。韓国側は協会職員が米国の大学選手のリストを手に「KIM」「LEE」「PARK」という名の選手にとにかくメールを送り、「もしかして韓国系か。帰化して活躍するつもりはないか」と勧誘するなどして、どぶ板戦術で選手をかき集めた。そうして帰化させた選手が現在の主力のパク・ウンジョン(キャロライン・パク)、ランディー・ヒス・グリフィン、イム・ジンギョン(ダネル・イム)らだ。ゴールキーパーのハン・ドヒは12年も補欠だが、五輪への周辺でスティックを握り続けている。彼らは最低限の生活費程度の訓練費を受け取り、夢を追いかけてきた。
女子アイスホッケーの選手たちは、スポーツ界で発言権もなく、軽視された存在だ。南北の平和と和解という名分に巻き込まれ、選手たちの望みがつぶされてもよいというのか。韓国選手の犠牲を前提とする「非情の合同チーム」に国民が喝采を送るだろうか。
過去の南北合同チームが感動的だったのは、南北が力を合わせ、大きな相乗効果を上げたからだ。韓国の玄静和(ヒョン・ジョンファ)と北朝鮮のイ・ブンヒが力を合わせ、中国を破り優勝した1991年の世界卓球選手権合同チーム、互角の戦力の南北青少年がベスト8入りを果たしたサッカーのワールドユース選手権での合同チームがそうだった。
今回のアイスホッケーの合同チームは戦力からしてアンバランスである上、合同練習を行う時間もない。現在韓国の戦力が10点だとすれば、合同チームは良くても7-8点というレベルだろう。「南北が力を合わせれば失敗する」という悪しき前例となるかもしれない。
平昌五輪は北朝鮮の参加決定で一定の成果を上げた。だが、ここでストップすべきだ。無理に推進する合同チームは人々の冷笑を買うばかりだ。ようやく盛り上がりつつあった五輪の熱気に政府が率先して冷や水を浴びせているに等しい。