北朝鮮メディア、平昌冬季五輪滞在費めぐり韓国を非難
北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、韓国で来月9日から、開かれる平昌(ピョンチャン)冬季五輪に参加する北朝鮮代表団などの滞在費用の負担をめぐり、韓国政府を非難する記事を配信した。
韓国が北朝鮮代表団などの滞在費用を負担すれば、国連の制裁に違反するとの指摘が出ている。
同通信は、こうした指摘が出ていることに対して「和解の劇的な雰囲気を甚しく曇らせる怪異なことが公然と繰り広げられている」とし、「北南間に醸成された関係改善の流れを快く思わない米国と南朝鮮の保守勢力の不便で不安な気持ちを代弁したことである」と強調した。
また、韓国統一省の当局者が、「制裁違反の議論が生じないよう、しっかり検討する」と述べたことに対して、「大事を執り行う主人としての礼儀も、なすべきことも知らずに無分別に振る舞うのは世界の面前でとても恥ずべきことであり、自ら自分の手足を縛る愚かな行動である」と指摘した。
つづけて、韓国政府の姿勢について「米国宗主の機嫌を取る一方、まるで誰かにおかげを被らせるかのように恩着せがましく振る舞って北南和解の局面を自分らの治績に宣伝しようとする不純な企図の発露としかほかに評価のしようがない」と非難した。
その上で、「南朝鮮当局は、『制裁違反』可否だの、何のという軽々しい言行がせっかく生かした北南関係改善の火種を消してしまう結果を招きかねないということを銘記して、立場を明白にすべきである」と主張した。
朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。
せっかく生かした北南関係改善の火種を消そうとするのか
【平壌1月20日発朝鮮中央通信】今、われわれは全同胞の一様な期待と念願に即して南朝鮮で行われる冬季オリンピックの成功裏の開催のために誠意と努力の限りを尽くしている。
このような時、南朝鮮ではそれに相反するようにわれわれのおおらかな雅量と主動的な措置によってもたらされた北南和解の劇的な雰囲気を甚しく曇らせる怪異なことが公然と繰り広げられている。
南朝鮮当局者の不穏当な妄言とともに、われわれの冬季オリンピック参加に関連する実務的問題に対して「対北制裁違反」だの、何のという雑言が吐かれている。
保守メディアと論客は、競技大会の期間、北が「マンギョンボン―92」号や高麗航空を利用するのは米国と自分らの「独自制裁」に抵触すると唱えたかとすれば、北の選手団に対するスポーツ器具支援と代表団、応援団、記者団の滞在費用支援も「制裁違反」の素地がある、平昌を訪問する可能性がある北の高位級人士らの中の一部は「制裁」リストにのせられているというたわごとも言いふらしている。
これが、新年に入って北南間に醸成された関係改善の流れを快く思わない米国と南朝鮮の保守勢力の不便で不安な気持ちを代弁したことであるということは言うまでもない。
問題は、南朝鮮当局がこれに対して「北の平昌オリンピック参加に関連して対北制裁違反論難が生じないようにする」「国連制裁委員会と米国など国際社会と緊密に協議していく」と言って疑わしい態度を取っていることである。
大事を執り行う主人としての礼儀も、なすべきことも知らずに無分別に振る舞うのは世界の面前でとても恥ずべきことであり、自ら自分の手足を縛る愚かな行動である。
今は、北南関係改善の雰囲気に否定的影響を及ぼしかねない問題に対して警戒し、なんとしても互いに信頼を築き、よい感情を持てるように努力を傾けるべき時である。
南朝鮮当局の曖昧模糊(あいまいもこ)とした行動は、米国宗主の機嫌を取る一方、まるで誰かにおかげを被らせるかのように恩着せがましく振る舞って北南和解の局面を自分らの治績に宣伝しようとする不純な企図の発露としかほかに評価のしようがない。
南朝鮮当局は、われわれの真心と雅量に対する我田引水のような思考を捨てて、分別のある行動を取るべきである。
まだ、全てが始めにすぎない。
南朝鮮当局は、「制裁違反」可否だの、何のという軽々しい言行がせっかく生かした北南関係改善の火種を消してしまう結果を招きかねないということを銘記して、立場を明白にすべきである。---