世界中からリサイクルごみが流入する韓国
今年1月・2月は輸入が3倍に急増、輸出は65%のマイナス
韓国はリサイクルごみの完全な輸入国に
今年1月以降、中国が廃プラスチックなどリサイクルごみの輸入を中断した影響で、日本や米国など各国のリサイクルごみが韓国に流れ込んでいることが分かった。
韓国環境部(省に相当)が3日に公表した資料によると、今年1-2月における韓国の廃プラスチック輸入量は1万1930トンで、昨年の同じ時期(3814トン)に比べ8116トン(213%)も急激に増加していた。これに対して輸出は昨年の3万542トンから今年は1万625トンと3分の1に急減した。
とりわけ中国向けの輸出は昨年1-2月の2万2097トンから今年は1774トンと92%の大幅なマイナスだった。
これまで日本や米国などから中国に輸出されていた廃プラスチックなどのリサイクルごみが韓国に流れている影響で、韓国の輸入量全体は急激に増加している。昨年1-2月に日本から輸入された廃プラスチックは2468トンだったが、今年はその2倍近い4916トンに達した。また同じ時期における米国からの輸入量は昨年の69トンから今年はその29倍に相当する1977トンだった。昨年まで韓国への輸出がほとんどなかったオランダや香港からもそれぞれ695トン、498トンが輸入された。
韓国で発生した廃プラスチックの中国向け輸出がストップし国内ではだぶついているにもかかわらず、海外からの輸入が増えている理由は、海外の廃プラスチックが韓国のものよりも質が良いからだ。あるリサイクル業者は「日本や米国、欧州諸国では包装紙などの質が改善され、製造段階からリサイクルが容易なプラスチック製品が多い」とした上で、韓国の輸入量が増加している理由について「プラスチックについたラベルも簡単に除去できるし、圧縮も簡単な材質なので、韓国で発生する廃プラスチックとは違って良質な上に、韓国の廃プラスチックとほぼ同じ価格で購入できるからだ」と説明した。
そのため一部のリサイクル業者は「韓国も中国のように海外からの廃棄物輸入を禁止すべきだ」などの声が出始めている。これに対して環境部は「業界関係者と協議し、韓国製リサイクル用廃棄物の使用を促すと同時に、ベトナムやフィリピンなど東南アジアへの輸出を拡大したい」とする一方「リサイクルごみの取引は国際的な貿易とも関係するので、輸入禁止といった極端な措置を取るのは難しい」と慎重な姿勢を示した。