あるアナリストの評
米国債市場では、長期債と超長期債(10年ゾーンと30年ゾーン)利回りがじわじわと低下を続けている一方、短期債と中期債(2年ゾーンと5年ゾーン)利回りがじわじわと上昇。
これにより、イールドカーブ(=利回り曲線)のフラットニング(=平坦化)がつよまっており、既に2年・10年利回り格差は約45bp(=0.45%)、5年・30年利回り格差は約35bp(=0.35%)にまで縮小しています。
昨日、ブラード・セントルイス連銀総裁は、この先、半年以内に、長短金利逆転の可能性があると述べました。
元々、長短金利が逆転する事は、米経済がリセッション(=景気後退)に陥る事への警戒だとする見方が強いので、もし、半年以内にそれが起こるとすれば、来年には景気後退が始まる事となります。
クォールズ・FRB副議長は昨日、「現在のイールドカーブのフラット化については、リセッションが差し迫っている兆候とは捉えていない」と述べましたが、どうも心配にはなって来ます。
まあ、ここ数ヶ月、短期金利の上昇は更に顕著で、3ヶ月物LIBOR等が急騰しているので、流動性リスクが金利を押し上げている訳で、そう考えれば、リセッション入りを心配する必要は無い訳です。
又、もし、リセッション入りが近づいているとすれば、FRBの利上げ回数は減る事になり、結果的に、長短金利の逆転は起こらない可能性につながります。
まあ、非常に難しい問題ではありますが、米株式市場動向がリセッション入りかどうかを警告してくれると思いますので、総合的に考えて行くしかなさそうです。
為替への影響としては、米国のリセッション入りの可能性が高まれば、当然、ドル売りになります。
というわけで、アメリカは要注意