夏によく見かけるブタの形をした蚊遣り、あれも萬古焼で有名な品のひとつです。
萬古焼は耐熱性に大変優れた焼き物で、陶器と磁器の中間の性質を持つ炻器に分類されます。
その耐熱性から、急須や土鍋がよく作られ、特に国内の土鍋のシェアは7,8割なんだとか。
萬古焼、という名前はあまり知らなくても、ブタの蚊遣りや急須、土鍋などは、意外と私たちの暮らしに馴染み深いですよね。
その耐熱性は、萬古焼で使われる陶土に秘密があります。土の原料にはリチウムという鉱石が約40%ほど含まれ、その効果で直火や空焚き、ガスレンジなどにもその耐熱性を発揮するのだそうです。
現代では、蚊遣りや急須、土鍋はもちろん、タジン鍋や炭コンロなども作られています。
萬古焼の食器萬古焼(ばんこやき)
・産地:三重県・四日市市
・種類:炻器
・特徴:耐熱性に優れ、土鍋や急須などに活かされることが多い
<button class="c-favorite-icon-button js-like-item p-blog-detail-article__image-favorite" data-id="2210416" data-active-class="is-active" data-active-text="" data-inactive-text="" style="box-sizing: inherit; font-size: inherit; color: rgb(255, 255, 255); padding-right: 0px; padding-left: 0px; border: 0px; background-color: transparent; position: absolute; right: 6px; bottom: 0px; text-shadow: rgba(0, 0, 0, 0.247059) 1px 1px 1px;"></button>萬古焼の急須とカップ丹波焼/丹波立杭焼(たんばやき/たんばたちくいやき) 【近畿地方/兵庫】丹波焼の最大の特徴は、窯の中で約1,300度の高温で50〜70時間に渡って焼き締められることによって器の上に降り積もった燃えた薪の灰が原土の中に含まれた鉄分と融け合い、自然発色する自然釉(しぜんゆう)と呼ばれる独特な色と模様です。
炎の当たり方によってもひとつずつ違った表情を見せるのが丹波焼の面白さです。
平安時代や鎌倉時代は、ろくろを用いずに成形する紐作りという手法で形を整えていましたが、現在は丸型はろくろを使用したり、丹波焼ならではの足で蹴る左回転の蹴りロクロなどが取り入れられています。
江戸時代以降は釉薬の使い方や技法も多様になりましたが、今もなお、伝統的な風合いを引き継いだ丹波焼が作られています。
丹波焼の食器丹波焼/丹波立杭焼(たんばやき/たんばたちくいやき)
・産地:兵庫県・篠山市今田地区
・種類:陶器、炻器
・特徴:長時間焼成することで灰と陶土が融け合ってできる自然釉の模様
<button class="c-favorite-icon-button js-like-item p-blog-detail-article__image-favorite" data-id="3437908" data-active-class="is-active" data-active-text="" data-inactive-text="" style="box-sizing: inherit; font-size: inherit; color: rgb(255, 255, 255); padding-right: 0px; padding-left: 0px; border: 0px; background-color: transparent; position: absolute; right: 6px; bottom: 0px; text-shadow: rgba(0, 0, 0, 0.247059) 1px 1px 1px;"></button>重厚感たっぷり 丸プレート小石原焼(こいしわらやき) 【九州地方/福岡】点々が連なった模様や波打った線、引っ掻き模様など様々な技法で描かれた幾何学的なモチーフが組み合わさった模様が特徴の小石原焼。
素焼きはせず、釉薬をかけて焼く陶器です。
民芸運動の影響を受けて小石原焼も注目されるようになり、柳宗悦にも影響を与えた20世紀を代表するイギリス人の陶芸家、バーナード・リーチも「用の美の極致である」と絶賛したと言われています。
シンプルな色合いながらも道具としての美しさが際立つ小石原焼は、現代の生活にもしっくりと馴染み、愛用されています。
小石原焼(こいしわらやき)
・産地:福岡県・朝倉郡東峰村
・種類:陶器
・特徴:点や線を用いた素朴で幾何学的な模様
土を練り固めて焼いた焼き物。その種類は大きく4種類(陶器、磁器、炻器、土器)に分けられます。
それぞれの違いは原料の土の成分や、焼き方の違い、そして焼き上がりにあります。
今回は日本の代表的な焼き物を12種類ご紹介しましたが、最後に焼き物の「基本のき」、陶器、磁器、炻器の違いについてお伝えします。
- 陶器・原料:地中の粘土層から掘り出された粘土が用いられる
・焼き方:1000〜1300℃で焼く
・素地:茶色やグレーなど土の色がある
・特徴:水分を吸うため釉薬をかけることが多い
・見分け方:たたくと鈍い音がする
例)益子焼、萩焼、やちむんなど
・原料:長石や珪石など、ガラス質を含む石を砕いたものが用いられる
・焼き方:1300〜1400℃で焼く
・素地:白、透かすと少し透明、透明な釉薬をかけることが多い
・特徴:半ガラス質で水分を吸わない
・見分け方:たたくと金属製の高い音がする
例)波佐見焼、九谷焼、有田焼など
・原料:鉄分の多い粘土を用いたり、岩塩で施釉したりするものなどがある
・焼き方:1100~1250℃で焼く
・素地:非透明である点で磁器と区別される
・特徴:水分を吸わないため陶器と区別される