GM構造調整指令塔「韓国GMは堅実な企業に生まれ変わる」
2018年04月27日11時08分中央日報
「(韓国GM経営正常化のための)重要な問題はほとんど終わった」。
GM本社で韓国GM経営正常化作業はバリー・アングルGMインターナショナル社長が主導した。しかしアングル社長がデトロイトGM本社に報告すると、アンマン総括社長が構造調整を実質的に総括した。この日、アンマン社長が韓国を訪問したのも、韓国GM経営正常化作業が終盤に入り利害関係者の交渉を決着させるためだった。
アンマン社長は26日午前、李東杰(イ・ドンゴル)産業銀行会長に会い、韓国GMに新規投入する資金規模・方式に合意した。政府とGMが計7兆7000億ウォン(約7700億円)投入するのが骨子だ。GMが投入資金を1兆4000億ウォン拡大(5兆5000億ウォン→6兆9000億ウォン)したことを受け、産業銀行も投入資金を増やした(5000億ウォン→8000億ウォン)。
GMと政府が予想より大規模な資金を投入するのは、それだけ韓国GMの財務構造が脆弱であるからだ。ひとまずGMが韓国GMに対する貸出金(28億ドル、約3兆ウォン)を株式化すれば、韓国GMは年間2000億ウォンほど利子負担を減らすことができる。
しかし累積赤字(2兆5000億ウォン、2014-17年基準)は依然として多い。すでに資本欠損状態の韓国GMが負債を返済しながら経営正常化に向けて投資までするには大規模な資金が必要だった。
双方が大規模な資金を投入しても韓国GMを生かそうという意志が反映されたと解釈することもできる。政府の要請はなかったが、GMはすでに伝えられていた金額に13億ドル(1兆4000億ウォン)を追加すると政府に伝えてきた。豪州・欧州などGMが撤収を決めた国とは違い、韓国GMは部品供給基地とデザインセンターとして戦略的な価値があると判断したのだ。産業銀行が要求していた「10年以上維持」と「拒否権」を韓国GM正常化案に入れたのもこのためだ。
アンマン社長は産業銀行と条件付き交渉を終え、この日、国会の共に民主党韓国GM対策特別委員会を訪問した席で「今まで卓越した成果があった」とし「これから韓国GMは堅実な事業体に生まれ変わることができるだろう」と評価した。
しかしアンマン社長が残した発言をみると、構造調整の原則を強調したという点が分かる。アンマン社長はこの日、国会で「我々にはみんな韓国GMの繁栄・成長、そして収益という共通した目標があった。(韓国GMが)持続的な成功を確保するには収益を出し、堅実に事業を運営しながら競争力を確保しなければいけない」と述べた。
短い言葉だが、「収益」という言葉をはっきりと強調した。グローバル事業場と比べて経営の効率性が落ちる場合はいつでも群山工場閉鎖のような意思決定を断行するという解釈が可能だ。
このようにアンマン社長が収益性を強調したのは、彼がGM内部でいわゆる「豆を数える人(Bean Counters=会計担当者)」に分類されるからだ。ボブ・ラッツ元米ゼネラルモーターズ(GM)副会長は2012年、『自動車専門家vs会計担当者(Car Guys Vs.Bean Counters)』という回顧録を出した。カーガイ(Car Guys)はGM社内で自動車に狂的に熱中するマニアを、ビーンカウンター(Bean Counters)はGMで数値とデータを最も強調する財務・会計担当者を意味する。
アンマンGM総括社長はラッツ元副会長がいう「豆を数える人」の代表格だ。モルガン・スタンレー投資銀行(IB)部門出身のアンマン社長は2010年4月にGM財務・会計担当副社長として入社し、GM最高財務責任者(CFO)まで務めた。エンジニア出身のメアリー・バーラ会長が新車開発と未来型自動車への投資に注力する一方、アンマン社長はリスク管理と構造調整をする形で業務を分担している。
韓国GM群山工場閉鎖を決めた後、アンマン社長は米現地メディアのインタビューで、韓国市場撤収説と解釈できる発言を何度かしている。これを韓国政府・労働組合の立場では「圧力」と考えるかもしれないが、GM内部でのアンマン社長の役割を勘案すれば「役割に忠実」というのがGM関係者らの評価だ。
産業銀行は韓国GMに対する経営実態調査を終了する来月初め、GMと投資確約書を締結する予定だ。その後は韓国GMが政府に出した外国人投資地域指定申請の処理が残っている。韓国GMは富平(プピョン)・昌原(チャンウォン)工場を外国人投資地域に指定して税制優遇を受けられるよう政府に要求している。韓国GMが政府に出した外国人投資地域申請書には、今後10年間に国内で475万台を生産し、累積売上高100兆ウォンという青写真が含まれているという。
韓国GMの経営正常化作業が終わっても、営業社員1000人が削減されて営業網が崩壊し、消費者の信頼を失ったという点は、韓国GMが今後解決しなければならない課題だ。韓国GMは群山工場閉鎖発表後、国内の販売が昨年の半分に減少した。