韓国軍:対北放送用拡声器、きょうから撤去
韓国国防部(省に相当)は、4・27板門店宣言の後続措置として、1日から北朝鮮向けの拡声器放送施設の撤去を開始する。30日に国防部が明らかにした。これまで韓国軍当局は、最前方地域にて固定式の放送施設およそ40基と移動式の放送施設を配備・運用してきた。
板門店宣言文には「5月1日から軍事境界線一帯で拡声器放送やビラ散布をはじめとするあらゆる敵対行為を中止し、その手段を撤廃する」という内容が含まれている。今月の将官級軍事会談で、拡声器の撤去問題などが話し合われるという。しかし会談が開かれる前に、北朝鮮が撤去するかどうか確認もされていない状態で先に措置を取るというのだ。韓国軍内部では「軍が外部の動向を気にして動くのは不適切」という不満が広がった
対北拡声器放送は、北朝鮮による対南放送への対抗という観点から、55年前の1963年5月1日にスタートした。その後、南北関係の浮沈に伴って中断と再開を繰り返してきた。
ところで北朝鮮の最高人民会議常任委員会は、平壌標準時を東経135度基準(ソウル標準時)に改めるという内容を採択し、5月5日から適用するという。朝鮮中央通信が30日に伝えた。南北首脳会談の際、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に「『平和の家』の待合室に掛かっていた二つの時計のうち、一つはソウル時間、一つは平壌時間を指しているのを見て胸が痛んだ。われわれの側が変えたので、元通りに戻したい」と語っていた。北朝鮮は2015年の光復節(8月15日)から、ソウル標準時より30分遅い平壌標準時を独自に使用してきた。