日韓関係筋によれば、韓国海軍は過去、自衛隊の機雷掃海訓練を視察したほか、P3C哨戒機による自衛隊の対潜水艦戦術にも強い関心を示したという。韓国海軍が9月に進水式を行った3千トン級の新型潜水艦を建造する際も、自衛隊に対し、非公式に建造技術や運用に関する情報提供を求めたという。
韓国軍は北朝鮮軍の潜水艦を探知する能力が弱いとされ、海上テロやゲリラ攻撃などへの懸念も根強い。韓国政府内には、2016年11月に締結した日韓の「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA〈ジーソミア〉)に基づき、日韓の新たな防衛協力に期待が高まっていた。
ただ、旭日旗掲揚の自粛要請で、海自艦の韓国寄港が実現する見通しが立たなくなった。日韓関係筋の一人は「当面は形式的な交流が続くだろう」と語った。(ソウル=牧野愛博)