中国で高速鉄道増えすぎ、輸送密度低く債務は85兆円
中国では昨年末までに日本の新幹線に相当する「高速鉄道」の営業距離が2万9000キロに達したが、利益が出ている路線は北京―上海間や北京―広州間などごくわずかで、ほとんどが赤字路線であることが明らかになった。
つまり、中国では高速鉄道が運行されるたびに赤字垂れ流しになっており、高速鉄道網拡充により、国営中国鉄路総公司(元中国鉄道省)は債務が5兆2800億元(約85兆5000億円)に膨れ上がっている。
中国の経済情報専門のニュースサイト「財新網」が北京交通大学経済管理学院の趙堅教授(同大中国都市問題研究センター長)の研究論文を引用して伝えた。
それによると、中国の輸送密度は最も高い北京・上海高速鉄道でも、高速で運行する鉄道において世界で最も輸送密度が高い日本の東海道新幹線と比べると、ほぼ2分の1強でしかない。
このため、大規模な高速鉄道建設により、中国鉄路総公司の債務は2005年の4768億元(約7兆7000億円)から、2016年には4兆7200億元(約76兆4000億円)とほぼ10倍にも激増し、さらに増え続け、冒頭に記した約85兆円5000億円になっている。
趙教授は「これまでの高速鉄道が稼いだ輸送収益では、中国政府からの建設融資の利息すら返せない状況」と分析しており、中国鉄路総公司はまさに「ゾンビ企業」と化している

韓国高速鉄道「KTX」のソウルと仁川国際空港を結ぶ路線が9月、開業からわずか4年で廃止となる。高速バスとの競争に敗れ、見通しの甘さが浮き彫りになった。韓国鉄道公社が運営するKTX全体の乗客数は2017年に前年割れとなり、平昌冬季五輪に合わせて直前に新設した路線も順調といえない。政治的事情が先行したKTXの失策は、これから建設が進むアジア諸国への教訓になるかもしれない。