OCI、韓国で太陽電池用ポリシリコン生産を中断
太陽電池パネルの素材となるポリシリコンを生産するOCIは11日、韓国国内での生産を中断すると発表した。中国メーカーの攻勢で単価が下落し、収益性が悪化したためだ。韓国政府が脱原発、再生可能エネルギー拡大の政策を推進する中、国内の再生可能エネルギー産業の基盤が崩壊しつつある格好だ。
OCIは韓国最大手、世界2位のポリシリコンメーカー。同社は業績発表に伴うカンファレンスコール(電話会議)で、「事業環境悪化を受け、群山工場でのポリシリコン生産を一部中断する」と表明した。現在ポリシリコンを生産している群山第1?3工場のうち、第2、3工場の稼働を20日から中断する。OCI関係者は「第2、3工場は閉鎖し、第1工場は設備を補完した上で、5月から半導体用ポリシリコンを生産する予定だ」と説明した。
OCIは2008年にポリシリコンを開発後、11年までは大きな収益を上げ、経営が順調だったが、その後は中国政府の補助金支援を受けた中国メーカーが低価格で攻勢をかけ、ポリシリコンの国際価格が急激に低下した。業界関係者は「かつては1キログラム当たり200ドルで販売されていたが、現在は7ドルにまで下落した。損益分岐点である13?14ドルを下回り、生産すればするほど損失が出る」と指摘した。OCIは太陽電池用ポリシリコンの収益性悪化で、2019年の連結ベースでの営業損益が1807億ウォン(約168億円)の赤字に転落した。
OCIはマレーシア工場で太陽電池用ポリシリコンの生産を継続する計画だ。
同業のハンファソリューションもポリシリコンの生産中断を検討している。同社関係者は「中国の低価格攻勢に持ちこたえるのは困難な状況だ。タイミングは決まっていないが、工場の稼働中断を検討している」と説明した。ハンファも生産を中断すれば、韓国での太陽電池の基礎素材生産が全面中断することになり、中国製に依存しなければならない状況となる。