中国人観光客は放置していて、中国人留学生は隔離しろとは…
中国人留学生がおよそ3000人いるソウルのA大学は最近、中国人アルバイト10人を緊急採用した。中国から入国して2週間の自主隔離中だったり、間もなく入国したりする学生を管理するためだ。中国人アルバイトは、入国してまだ2週間経過していない留学生およそ1000人に対し、隔離の守則をきちんと守っているか、痛むところはないか、中国語で尋ねる仕事をしている。電話がつながらなければショートメールを送るなど、必死になっている。問題は、これから先だ。今後入国してくる中国人学生は1800人に達すると推定されるからだ。このため大学側では、アルバイトを追加で50人選ぶ計画だ。こんな大騒ぎをしている理由は、今月5日に教育部(省に相当)が「汎(はん)部処(省庁に相当)留学生支援団拡大会議」を開き、各大学にこうした措置を取れと勧告したからだ。
現在、各大学は中国人留学生問題で大騒動だ。一線の大学からは「政府は留学生管理の責任を大学にのみ押し付けている」という指摘が出た。韓国国内の中国人留学生だけでもおよそ7万人と推定されている。A大学の関係者は「教育部では1日1度モニタリングをしろと勧告するが、物理的に不可能」だとして「電話への応答率も半分に満たず、最初から電話に出ない学生も多い。うそを答えても知るすべがなく、実効性があるのか疑問」と語った。別の大学関係者は「政府がやるべき防疫対策を大学に任せている格好」だとして「中国人留学生をモニタリングして、毎日教育部に留学生現況も報告しなければならず、管理運営業務が過重になっている」と語った。
韓国政府の対策が中国人留学生にばかり焦点を合わせていることへの批判も降り注いでいる。ソウル所在のある大学の関係者は「うちの学生は家や寄宿舎から出てこられなくしておいて、弘大の通りを歩き回る観光客は放置してる理由が分からない」として「観光ビザがウイルスのワクチンにでもなるのか」と語った。
武漢コロナ発生後に急減したとはいえ、中国から韓国にやって来る人の数は1日およそ3000人の水準だ。空港で体温測定などをしているが、留学生のように別途の管理はしていない。