韓国初の国会閉鎖、裁判所は休廷、兵士7500人隔離

きのう感染者231人急増
立法・司法・国防も打撃
24日、新型コロナウイルスの感染拡大で国会が閉鎖されたほか、全国の裁判所に休廷勧告が下され、ソウル高裁・大邱地裁・水原地裁・ソウル家庭裁判所は2週間休廷する方針を発表した。また同日、追加感染者が6人発生し、感染者が計13人となった韓国軍では、約7500人の将兵・軍務員を隔離した。新型コロナウイルス感染症の影響が立法府・司法府に打撃を与え、兵士の大規模隔離まで引き起こすという初めての事態が起こっているのだ。
韓ミン洙(ハン・ミンス)国会報道官は同日、「19日の国会行事出席者(韓国教員団体総連合会のハ・ユンス会長)が新型コロナウイルス感染者であることが明らかになったのに伴い、国会議員会館と本館について全面防疫(消毒など)を実施することにした」と明らかにした。感染症により国会本館・議員会館が閉鎖されたという前例はない。国会側は効果的な防疫のため同日午後6時から閉館し、26日午前9時から再開館するとしている。このため、本会議で扱うことになっていた国会常任委員長の選出、ノ・テアク大法官任命同意案処理、新型コロナウイルス対策特別委員会構成などの案件はすべて先送りされた。
趙載淵(チョ・ジェヨン)法院行政処長は裁判所内部向け告知で、「各級裁判所が位置する地域の新型コロナウイルス感染状況を考慮して拘束関連・仮処分・執行停止といった緊急事件を除く事件の裁判期日を延期・変更するなど、休廷期に準じて弾力的に運営してほしい」と述べた。
疾病管理本部の鄭銀敬本部長は同日の定例記者会見で、「新型コロナウイルス感染者は一日で新たに231人増えて計833人(午後11時現在)になった。(今回の事態は)中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)のように収束させるには困難な状況だと見て、長期戦に備えなければならない」と語った。政府は今後2週間、風邪の症状がある大邱市民約2万8000人に対してウイルス診断検査を実施すると明らかにした。集団感染が発生した新興宗教団体「新天地イエス教」大邱教会の信者まで合わせれば約3万7000人の検査が2週間で集中実施される。中国の首都・北京(399人)より多い484人の感染者が大邱市から出ているため、大邱地域でのウイルス感染拡大が全国に広がるのを防ごうということだ。保健福祉部の金剛立(キム・ガンリプ)次官も「大邱地域でできれば4週間以内に(状況を)早期安定化させたい」と言ったが、病院や韓国軍部隊で感染が広がっており、事態の早期終息を口にするのは難しいとの指摘もある。
この日、死亡者は8人に増えた。入院治療中の感染者2人が重篤で、14人が酸素治療を受けている状態だ。
専門家らは、政府の生ぬるい対応が事を大きくしたと指摘している。大韓医師協会は同日の声明で、「ゴールデンタイム(適期)を逃してしまったが、今からでも中国からの入国者に対する入国禁止措置を直ちに実施しなければならない」としている。
また、この日、慶尚北道漆谷郡の重度障害者が集団生活している「麦粒愛の家」入所者Aさん(46)ら5人の新型コロナウイルス感染が確認された。ここでは施設入所者30人と教職員28人の計58人が居住しており、別の集団感染が発生する恐れもある。
一方、この日、韓国カトリックの仁川・議政府・大田・清州・釜山・全州・春川・軍宗(軍隊内)教区の8教区で当分の間ミサを全面中止することが決まった。これにより、韓国カトリック16教区のうち、ミサ中止を決定した教区は12に増えた。信者数では全586万人のうち399万人(約68%)に該当する。プロテスタントでもソウル市江南区のソマン教会が23日夕の堂会で礼拝や集会を中止することを決定した。ソマン教会は公式ホームページに「24日から現在の状況が安定するまで、すべての部署や共同体の集まりはもちろん、主日賛美礼拝、三日祈とう会を暫定的に中止する。さらに主日礼拝、早朝祈とう会も一時的にインターネット礼拝で行う」という公知文を掲載した。