韓経:韓国経済、拡大するDの恐怖…韓国銀行、ゼロ金利カード切るか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.11 09:28 2 今月の消費者物価上昇率が昨年9月のマイナス0.4%に続き8カ月ぶりのマイナスを記録するだろうとの見通しが広がっている。新型コロナウイルスにより消費心理が冷え込む中で先月中旬から1バレル当たり10ドル台に暴落した国際原油価格が時差を置いて今月の物価を引き下げると予想されているためだ。物価がしばらく下がり続けるだろうという見通しに消費者が消費を遅らせるデフレが現れるという懸念も大きくなっている。韓国銀行がデフレの懸念に対応するため基準金利をゼロ水準まで下げるかもしれないとの観測が出ている。
◇物価下落傾向に転換するか
統計庁が10日に明らかにしたところによると、先月の消費者物価指数は104.95で前年同月比0.1%の上昇にとどまった。昨年10月の0.0%以降の最低値だ。
専門家らは2010年から2019年の10年間の5月の消費者物価の前月比上昇率を適用すると今月の消費者物価は前年同期比でマイナスを記録する可能性が高いと分析している。
過去10年間の5月の消費者物価上昇率は前月比平均0.1%上がった。この平均上昇率を先月の消費者物価指数104.95に適用すると、今月の物価指数推定値は105.05だ。昨年5月の105.05と同じ水準だ。
だが今年は新型コロナウイルスで消費心理が萎縮し、商品とサービス需要が平年より大きく弱まっている状態だ。ここに年初の1バレル当たり65ドルから先月中旬に10ドル台まで暴落した国際原油価格が今月の物価の急落要因として作用するだろうという分析が支配的だ。国際原油価格は3週間ほどの時差を置いて韓国の石油製品価格に反映されるためだ。
消費者物価上昇率がマイナスに転じれば農産物と石油類を除いたコア物価、食料品とエネルギーを除いた経済協力開発機構(OECD)基準のコア物価も近く相次ぎ下落傾向を示すだろうという観測だ。
◇「基準金利は今年2度引き下げの見通し」
反論もある。一部では今月から生活防疫体系が始まり、総額14兆3000億ウォンに達する緊急災害支援金(コロナ支援金)が放出され消費活動が前月より活発になっただけに物価が上昇するだろうと予想している。だが生活防疫体系が続いても消費活動と物価が例年水準に回復するのは難しいだろうという分析に重点が置かれる。
物価上昇率が今月マイナスに落ち込めば実体経済が凍りつくデフレが現れる可能性があるとの懸念も出ている。
漢城大学経済学科のキム・サンボン教授は「国民経済の総合的な物価水準を示すGDPデフレーターが昨年10-12月期まで5四半期連続マイナスを記録するなどデフレの兆候が昨年から目立っている。新型コロナウイルスの衝撃が韓国経済をデフレのまっただ中に追いやっている」と話した。
物価下落への期待心理が大きくなれば家計はさらに安く製品を買うために消費を先送りし、これは消費減少と物価下落を深める悪循環につながり長期不況に陥る。韓国銀行がこうした悪循環を断ち切って経済に活力を吹き込むために基準金利をゼロ水準まで低くするかもしれないとの見通しが増加している理由だ。
JPモルガンのパク・ソクキル本部長は「韓国銀行が消費を振興し低物価に対応するため7-9月期と来年1-3月期にそれぞれ0.25%ずつ引き下げ基準金利を結局年0.25%まで低くするだろう」と予想した。