韓国のタマネギ男ことチョ・グク関連裁判で見事なほどの「ウリとナム」が見られる → 証言者A「私はソウル大でロングヘアのチョ・グクの娘を見た」→ 検察「ショートヘアですね」 → 証言者B「出廷できません」 → 裁判所「じゃあ過料500万ウォンな」
チョ前法相夫人の教え子「自分名義で受け取った手当もチョ・グクの娘に送金」(朝鮮日報)
チョ・グク前法相宅の家宅捜索時に外圧電話受けた検事が突然辞表(朝鮮日報)
入試不正などの罪で起訴されたチョん・ギョンシム東洋大教授(チョ・グク元法務部長官の妻)の裁判で、チョん被告の教え子が「教授の依頼でチョ・ミン氏(チョん被告の娘)の口座に研究員手当を送金した」と証言した。チョん氏の補助金虚偽受給容疑を裏付ける証言だ。
チョん被告の釈放後、14日に初めて開かれた裁判には、東洋大の卒業生Y氏が証人として出廷し、「チョん教授からチョ・ミン氏の口座を知らされ、事前に入金されていた153万ウォン(約13万4000円)を全額送金するよう指示があった」と証言した。Y氏は「カネの性格については具体的な説明を聞いていない」と語った。検察はチョん被告が教え子のY氏、自分の娘チョ・ミン氏を東洋大の研究員として虚偽で登録し、2人の名義で320万ウォンの補助金を受け取ったとみている。Y氏が自分の名義で受け取った153万ウォンもチョん教授の指示でチョ・ミン氏に送金したと証言したことで、検察の捜査内容が裏付けられた格好だ。
これに先立ち、チョん被告は検察に対し、「教え子(Y氏)が『自分は働いておらず、チョ・ミン氏が研究員の仕事をしたので返還したい』と言うので返還を受けたものだ」とし、「教え子が期待通りには働かなかった」と供述していた。しかし、Y氏は法廷証言で「そう言ったことはない。チョ・ミン氏が働いていることも知らなかった」と語った。
同日の裁判には、ソウル大公益人権法センター職員だったK氏も証人として出廷した。K氏は2009年5月15日、人権法センター主催の「北東アジアの死刑制度」セミナーが終了後、打ち上げの席でチョ・ミン氏を見かけ、「チョ・ミン氏が『チョ・グク教授の娘だ』と自己紹介した」と証言した。これは「当時にはチョ・グク教授の娘であることは知らず、マスコミに報道されて初めて知った」というK氏の検察での陳述とは食い違った。検察がその点を指摘すると、「自分の記憶がねじ曲げられたのかもしれない。メディアでチョ・グク教授の娘、チョ・ミンというのを見続けたので」と発言を後退させた。K氏は判事から「さっきは(チョ・グク氏の娘だと)チョ・ミン氏から聞いたと言い、今度は後からメディアで聞いて知ったというのでは話にならないではないか」と叱責を受けた。
K氏はセミナーにチョ・ミン氏が出席していたとし、当時のセミナーの写真でロングヘアの女子学生を指摘した。これに対し、検察は09年5月の韓永外国語高校の卒業アルバムからショートヘア姿のチョ・ミン氏の写真を示した。それでもK氏は「自分はロングヘアだったと記憶している」と話した。
しかし、韓永外国語高校の同期で張永杓(チャン・ヨンピョ)檀国大教授の息子J氏は「(セミナーで)チョ・ミン氏を見かけていない」と述べ、チョ・グク氏の友人の息子P氏は「(動画の中の女子学生は)チョ・ミン氏と似ているが、チョ・ミン氏ではない」と証言している。裁判所は同日、当時公益人権法センター所長だった韓寅燮(ハン・インソプ)韓国刑事政策研究院長が不出席事由書を提出して出廷しなかったことについて、「納得できない」とし、過料500万ウォンの処分を下した。
(引用ここまで)
昨年9月、チョ・グク前法務長官の自宅の家宅捜索を指揮していたソウル中央地検のイ・グァンソク副部長検事(46)が最近、辞表を提出したことが13日までに分かった。イ副部長が辞表を出したのはちょうど今月10日、チョ前法務長官の妻のチョん・ギョンシム東洋大教授が拘束期間満期で釈放された後だという。
イ副部長は「チョ・グク捜査」に参加した当時は特殊2部(現・反腐敗捜査2部)の所属だったが、今年2月にチョん教授の入試不正疑惑、青瓦台(韓国大統領府)の蔚山市長
選挙介入事件などの公訴維持を担当する公判2部に異動した。イ副部長は家宅捜索の現場でチョ前長官からの「外圧電話」を受けた当事者でもある。チョ前長官が「妻の状態が良くないので穏やかに(家宅捜索を)やってほしい」と言ったため、イ副部長は困惑し「(家宅捜索の)手続きに従う」と何度も答えた。
チーム長級のイ副部長は昨年10月、検察に出頭したチョん教授を自ら調査した。チョん教授が健康問題を理由に出頭要請に応じず、非常に苦労したという話もある。イ副部長は、チョん教授の裁判の過程で裁判所が「東洋大の表彰状偽装」の容疑が書かれた公訴状の内容変更申請を不許可とすると、裁判所に強く抗議した。
(引用ここまで)
タマネギ男ことチョ・グクとその家族にに対する裁判が進みつつあるのですが。
これがなかなか面白い。
チョ・グクの娘は「ソウル大の公益人権法センターにインターンとして参加した」という証明書が偽造されたものだった、ということで違法性が問われています。
・公益人権センターの職員であったK氏は「チョ・グクの娘(ロングヘア)をソウル大で見た」と主張するものの、当時はショートヘアだったことが検察から明かされる。
・J氏は「ソウル大ではチョ・グクの娘は見かけなかった」と証言。
・P氏は「動画内で似ている人はいるが、その人物はチョ・グクの娘ではない」と証言。
・公益人権法センターの所長だったハン氏は「裁判に出席できない」としたものの、裁判所から過料500万ウォンの処分。
いやぁ、「ウリとナム」っすなぁ。
J氏は大学教授の息子で、父親がチョ・グクの娘の経歴捏造を助けていたと証言している人物。その見返りとして自分はチョ・グクから便宜を受けたと証言しています。
彼とP氏にとっては、チョ・グクはウリではないと切られている。
それに対して公益人権法センターの職員であるK氏はまだまだチョ・グクをウリだと認定しているので偽証をして助けようとしているけど失敗している。
最後のハン氏は「出廷できない」としている。ウリではないけども、見捨ててはいないという微妙な立場。ウリの辺縁に立っている、というところでしょうか。
面白いなあ。
K氏、ハン氏はまだまだチョ・グクに目があると感じているのでしょうね。
これだけきっちりと「ウリとナム」が見られることもそうはないです。
もうひとつの証言の──
・卒業生Y氏は「自分に振り込まれた金をすべて娘に振り込め」と命令されたと証言。
これもなかなか。
いわゆるカプチル、甲の横暴ですね。
チョ・グク事態は韓国社会の映し鏡ですわ。
そうそう、ウリとナムで思い出しましたが。
検察とムン・ジェイン政権のチョ・グク事態における争いは、以前からちょっと不思議だったのですよね。
現在の検事総長にあたるユン・ソクヨル検察総長はムン・ジェインによって指名されたのですが、チョ・グク事態に対して一切の手心を加えていない。
ソウル中央地検長からの大抜擢で、地裁の裁判長から抜擢された大法院長(最高裁判所長官)と並んでムン・ジェイン政権を守るために指名された……とまで言われていたほどなのですね。
ユン・ソクヨルはイ・ミョンバク政権時代のいわゆるコメント部隊(野党側に対して辛辣なコメントをNAVERニュースのコメント欄等に書き込む)に対して、主導していた国情院の職員を逮捕して政権からの不評を買い、ヒラ検事に降格させられたことがあるという経歴の持ち主。
その後、チェ・スンシル関連の特別検察官チーム長となって、徹底的に捜査を行ったという人物でもあります。
このふたつの保守派への捜査姿勢が評価されてムン・ジェインによって検察総長に抜擢されているのですよ。
この経緯を知っていたので、チョ・グク事態に対しても手心が加えられるのだろうなぁ……と思ったらさにあらず。
こちらでも徹底的に捜査を行ったために、彼の手足となっていた次長検事4人すべてを異動させるなんていう報復人事に出たのでした。
ムン・ジェイン本人も記者会見でユン・ソクヨルに対して「特定の事件にのみ熱心に捜査するなら国民から信頼を失う」とまで言及していたほど。
ユン・ソクヨルは「私は法にだけ従う」として、捜査の手を緩めようとはしなかったのですね。
こういう人物が韓国にもいるもんなんだなぁ……。
まあ、ちょっと身が心配になりますが。ふたつ目の記事はチョ・グクの自宅を家宅捜索した検事が辞職したというニュース。
一方では「ウリとナム」「カプチル」といった韓国社会の縮図を見せながら、一方で「私は法にだけ従う」とする検察総長が存在する。
さて、どちらが最後までいけるのでしょうかね。