「天安座礁説」主張したシン・サンチョル氏、控訴審で逆転無罪
「長官が証拠隠滅」という虚偽発言に「誹謗目的ではない」と免罪符
2010年3月26日に韓国海軍のフリゲート艦「天安」が北朝鮮による魚雷攻撃で沈没したことについて、「座礁説」を唱え、当時の金泰栄(キム・テヨン)国防部長官らの名誉を毀損したとして起訴されたシン・サンチョル元サプライズ代表が二審で逆転無罪を言い渡された。
ソウル高裁は6日、懲役8月、執行猶予2年という一審判決を破棄し、シン氏に無罪を言い渡した。2010年3月31日に発足した軍民合同調査団に民間委員として加わったシン氏は同年3-6月、34回にわたり、自身が運営していたインターネットサイト「サプライズ」などを通じ、座礁説など虚偽の主張を展開した。これについて、ソウル高裁は「天安が北朝鮮の魚雷攻撃による水中非接触爆発で発生した衝撃波とバブル効果で切断され沈没したという事実は十分に証明される」とした上で、「座礁後の衝突による沈没の可能性は根拠がなく、合同調査団および一審の判断は正当だ」と指摘した。シン氏の主張が全て虚偽である点を認めた形だ。
しかし、二審は「政府発表と異なる意見を提示すること自体で国防部長官、合同調査団委員個人に対する社会的評価を低下させるとは言いにくく、誹謗(ひぼう)する目的があったと断定することは困難だ」と指摘。また、「政府と海軍当局者が意図的に行方不明者の救助および船体引き揚げ作業を遅らせた」というシン氏の主張については、「表現の方法が誇張されているか、激しい語調が見られ、事実かどうかが確認されていない事項があることはある」としながらも、「主な目的は救助作業を促すことであり、公共の利益のためのものだ」とし、免罪符を与えた。「金泰栄国防部長官が艦尾左舷下部の接触痕跡を消し、証拠を隠滅した」というシン氏の虚偽の主張については、「誹謗する目的ではなく、政府と軍が情報を透明に提供するよう求める目的とみられる」と判断した。