日本が提唱するインド太平洋戦略に世界各国が集う……ただし、韓国は除く
2020年10月08日 カテゴリ:米韓関係「ポンペオ訪韓中止」で露呈した米韓同盟の空洞化(JBPress)
まず、韓国は同盟国である米国の東アジア政策に対して、あいまいな態度をとり続けて来た。
例えば康京和外相は、9月25日に開催された米国の非営利団体「アジア・ソサエティ」主催テレビ会議に出席した際、司会者が「韓国はクアッド・プラスに参加する意向はあるのか」と尋ねたところ、「他国の利益を自動的に排除するいかなることも、良いアイデアではないと考える」と述べた。10月初めにポンペオ国務長官の訪韓が予定されていた時期での発言である。その発言の意図はどこにあるのか、外交・安全保障関係者の注目を大いに集めた。
さらに康長官はこの時、「韓国はクアッド・プラスに招待されていない」とも述べたのだが、これは嘘だった。この会議に先立ち、米国は複数のルートを通じ、クアッドをはじめとする対中政策について説明しながら、事実上の支持と協力を求めていた。康長官はそれを知りつつ、「クアッドへの正式の招待はなかった」と逃げ口上を述べたのだった。
(引用ここまで)
武藤正敏元駐韓大使のコラム。
すごい勢いでいろいろなところに寄稿されていますね。
アメリカで様々な意見調査を行っているピューリサーチセンターが先日、ちょっと興味深い調査結果を公表しました。
Unfavorable Views of China Reach Historic Highs in Many Countries(Pew Research Center)
中国に対する意識を14ヵ国に問うた定期的な調査ですが、今年になってから中国への「Very Unfavorable」「Somewhat Unfavorable」 ── とても好意的ではない、いくらか好意的ではないという見方が大半を占めるようになっています。
調査対象はアメリカ、カナダ、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン、イギリス、オーストラリア、日本、韓国の14ヵ国(継続的調査が行われているのはベルギー、デンマークを除く12ヵ国)。
好意的ではないという見方が70%を越えていないのはスペイン、イタリアの2ヵ国だけ。
その2ヵ国すら63%、62%っていう高さ。
一覧も書いておきましょうか。自分用のメモでもある。
非好意的 好意的
アメリカ 73 22
カナダ 73 23
ベルギー 71 24
デンマーク 75 22
フランス 70 26
ドイツ 71 25
イタリア 62 38
オランダ 73 25
スペイン 63 36
スウェーデン 85 14
イギリス 74 22
豪州 81 15
日本 86 9
韓国 75 24
前年から悪化していない国はありませんね。
各国がこぞってインド太平洋戦略にコミットしつつあるのは、この民意を受けてのことと言えるでしょう。
民主主義国家はこの圧倒的な民意を無視することはできません。
あと茂木外相は今週、モンゴルを訪問するのですがそこでもインド太平洋戦略について話し合われるとのこと。
内陸からも援護してもらう、という戦略ですね。これよいなー。
インド太平洋戦略は中国が広めようとしている一帯一路の対抗概念となってますね。
先日の日米豪印4ヵ国外相会談でも「多くの国に連携を広げていく方針」が確認されています。
4か国外相会合 中国念頭に4か国結束 連携広げていく方針確認(NHK)
インド太平洋戦略については日米豪印だけでなく、フランス、ドイツも同様に賛同を示し、おそらくASEANの沿岸諸国も同様。中国の傲慢さに対して世界が対抗しようとしているわけです。
であるにも関わらず、韓国はいまだに中立を保とうとしている。
韓国でも中国に対する非好意的な見方は広がっています。
上記のピューリサーチセンターの統計でも75%が非好意的。
ですが、その民意は韓国政府に拾われない。THAADミサイルへの圧迫くらいから中国への非好意的な見方が増えてきていますが、むしろ韓国政府は恐怖にひざまずくように三不の誓いを中国に捧げています。
常に中国から圧迫を受けてきた歴史的経緯……かなぁ。
アメリカと中国の間でうまく振る舞えるつもりでいるようですが、自分たちの外交手腕を見誤っているようにしか思えませんね。