【コラム】韓国の米中対策部署がこの1年間にやったこと
1年で機密文書1件作成しただけの外交部戦略調整支援班
韓半島をテーマにした公開講演が開催されるというので、週末に北京市内のある書店を訪れた。講演者は40代の中国人学者A氏だった。延坪島から独島、江原道楊口のパンチボウル村に至るまで、訪れたことのない場所はなく、韓国に対する深い愛情が感じられた。「昔から、慶尚道の男は『ご飯食べたか』『子どもは』『寝よう』の三つしか言わない、という言い伝えがある」と話したときはクスッと笑いが漏れた。ほかの中国人たちは、あまり理解できないのか真剣な表情でうなずいていた。
講演の中盤で、A氏は現代の韓国人の特徴を挙げた。同盟に依存するという意味の「同盟思惟」、2匹のサメに挟まれた小さなエビ、財閥に対する愛憎、5・18民主化運動(光州事件)に対する記憶だ。中国政府側の学者とはいえ知韓派であるA氏の目にも、韓国はこんなふうに映っている。
2匹のサメに挟まれた小さなエビとは「クジラのケンカのせいでエビの背中が破れる(とばっちりを受ける、の意)」のエビだ。中国でどのような場合に使われるのか気になって調べたところ、19世紀以来、韓半島が周辺の強大国に干渉される状況を表現する際に登場していた。A氏は講演で、米国の同盟国でありながら経済は中国に依存する韓国人の不安をエビに例えて話したのだ。
韓国メディアは米中対立の渦中にいる韓国をよくエビに例える。韓国の外交官たちは「他国のメディアでは自身をそんなに低く評価しない」と不満を吐露する。これには共感する。韓国は第2次世界大戦以降、民主化と経済成長の両方を成し遂げたほぼ唯一の国だ。19世紀式の弱小国運命論に自身を当てはめる必要はない。
ただし、クジラが戦うのは現実だ。心配なのはわれわれの姿勢だ。イ・スヒョク駐米大使は今年6月「われわれは米中の間で選択を強要される国ではなく、選択できる国というプライドがある」と述べた。
5年前、当時の尹炳世(ユ・ビョンセ)外交長官も同じ話をしていた。尹長官は2015年3月、大使・総領事を集め「米中双方からラブコールを受ける状況はジレンマではなく祝福」と述べた。終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備、中国が創設したアジアインフラ投資銀行への加盟が論議を呼んでいた時期だ。当時の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は対北朝鮮政策に対する中国の支持を期待し、同年9月に米国の同盟国の指導者としてはただ1人、中国の戦勝70周年記念式に出席し、中国から賛辞を受けた。しかし16年1月、北朝鮮が4回目の核実験を実施したとき、中国の習近平国家主席は青瓦台の期待通りには動かなかったというのが大体の評価だ。同年7月に韓国が自衛的措置としてTHAAD配備を決定すると、中国は韓国への観光を中断し、激しい報復に出た。祝福とは程遠い結果だ。
米国と中国による説得と圧力の強度が強まるにつれ、韓国の未来は情報と戦略にかかってきた。文在寅(ムン・ジェイン)政権が米中対立に備えて新設した外交部の戦略調整支援班がここ1年間で作成した機密文書は、新型コロナウイルス関連の外交策わずか1件だけだという。5年前のデジャブを見ているようで恐ろしい。
北京=パク・スチャン特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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まぁ、元気で暮らして。(´・ω・`)