●新しいテレビを買ったのに見ることができない格好
●今後1年間、衛星は空転するもよう
韓国軍は今年、初めて軍専用通信衛星「アナシス2号」を打ち上げたが、肝心の衛星を制御する端末は開発していないことが19日に分かった。
軍の衛星を軌道に上げても、衛星を活用することもできずにいるのだ。
今後、1年の間は衛星が空転する可能性が高いと伝えられている。

防衛事業庁が韓国軍初の専用通信衛星「アナシス(Anasis)2号」を載せたファルコン9ロケットが21日午前、米国フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から発射されている。
同日、国民の力党の韓起鎬議員に提出した資料によると、韓国軍は今年7月、F35ステルス戦闘機を導入する際にロッキード・マーチン社と結んだ折衷交易(武器購入に伴う反対給付)で提供を受けた通信衛星「アナシス2号」を無事軌道に乗せた。しかし、衛星を制御する端末機の事業は来年度の予算にも反映されなかった。端末機事業について韓国軍は、韓国国防研究院(KIDA)に事業妥当性調査を依頼したが、まだ調査が終わっておらず、予算をもらえないということだ。
韓国軍は当初、昨年12月から今年3月まで第1段階の運用試験評価を実施した後、事業妥当性調査を依頼しようとしていたが、日程が1~2ヶ月ほど遅くなった。これで事業妥当性調査も順延し、来年度予算からも抜け落ちた。新しい機器を用意しておきながら、リモコンがないから使えないという格好だ。韓国軍は、来年初めに通信衛星が任務を開始すると期待したが、このままだと1年以上も衛星は「無用の長物」になる。アナシス2号の寿命は12年だ。
韓国軍内外では、通信衛星事業はすでに2年前から進んでいたにもかかわらず、端末機すら開発できていないのは非常識的だという指摘が出ている。ロッキード・マーチンは当初、2018年上半期までに衛星を軌道に乗せると約束していたが、内部事情で計画を延期していた。韓議員は「韓国軍専用の通信網を構築したいとして巨額の予算を投じ、衛星を上げておきながら、結局は使える端末がなく、宇宙のどこかに浮いている衛星をただ眺めていなければならないというのが実情」と語った。これについて防事庁は「事業妥当性調査の中間結果を根拠とし、国会の段階で予算を反映するため関連機関と協調する予定」と説明した。