「冷や飯」危惧しハラハラ WTO事務局長選で日本政府の「読み違い」
次期WTO事務局長に韓国候補が就く可能性がある。韓国と係争問題を抱える日本はナイジェリアの候補を推すが、選挙の裏で何が起きているのか。AERA 2020年10月26日号では、事務局長選挙の裏側に迫った。
国際社会での地位向上にこだわるお国柄もあり、韓国政府が全面的にバックアップ。康京和(カンギョンファ)外相はもちろん、文在寅(ムンジェイン)大統領もドイツやロシアの首脳と電話会談を行い、兪氏を売り込んだ。猛烈な選挙戦が功を奏し、EU諸国は同氏支持を固めたという。
そして、何よりまずかったのが日本外務省の読みの甘さだ。外務省は選挙戦の候補者8人が出そろった時点で、「ナイジェリア候補が勝つのは120%間違いない」と、首相官邸や自民党に報告していた。結果的にオコンジョイウェアラ氏が勝利した場合でも、読みの甘さを指摘されても仕方がない。
外務省は2014年にも、国際司法裁判所での調査捕鯨を巡る訴訟で敗訴した際、事前に「勝訴間違いなし」と報告していて官邸から大目玉を食らったことがある。そんな事態の再現にならないことを願うばかりだ。(朝日新聞編集委員・牧野愛博)
※AERA 2020年10月26日号
一部抜粋((´∀`))ケラケラ