【動画】三菱重工がH3ロケット初公開
2021.1.23 17:10
三菱重工業は23日、次世代大型ロケット「H3」の初号機を飛島工場(愛知県飛島村)で報道陣に初めて公開した。主力ロケットのH2Aの後継機で、地球観測衛星「だいち3号」を搭載して令和3年度中の打ち上げを目指す。
公開したのは直径5・2メートル、全長63メートルの機体の中心部分で、2基の主エンジンを搭載する1段目(約37メートル)と2段目。26日に搬出し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の種子島宇宙センター(鹿児島県)に運んで組み立て作業に入る。
H2Aと比べて大型で推進力が強く、コストは半減を目指して開発中。海外から衛星の打ち上げ業務を受注するグローバルな展開を見込んで、機体の表記を「NIPPON」から「JAPAN」に改めた。
昨年9月、主エンジンの燃焼試験で不具合が発生し、初打ち上げを1年延期していた。原因究明と対策はまだ固まっていない。
産経ニュース
https://www.youtube.com/watch?v=dKITB9_48Dw&feature=emb_logo
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最後の「原因究明と対策はまだ固まっていない。」は不正確だと思う。
ほぼ原因と対策は出来ていて、その確認作業に入っているはずですから。
以下、その点の記事
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新たに見つかった2つの問題
H3ロケットは、JAXAと三菱重工業が開発する次世代の大型ロケットで、H-IIAとH-IIBの後継機となる。今年度中に試験機初号機(1号機)を打ち上げる予定だった。
JAXAによると、2020年5月26日に種子島宇宙センターでLE-9の燃焼試験を行ったところ、試験後の点検において、2つの問題が見つかったという。ひとつは、燃焼室に燃料の液体水素を送り込むターボ・ポンプのタービンの、76枚ある動翼(羽)のうちの2枚に、疲労破面(ひびのようなもの)が確認されたこと。もうひとつは、燃焼室の壁面に複数の孔があいていることが確認されたことだという。
試験に使われたLE-9認定型#1エンジンは、これが8回目の燃焼試験だった。実際の打ち上げ時よりもはるかに長い時間、また多くの回数燃焼しているもの、設計上は耐えられるはずであり、このあとも複数回の試験を予定していたという。また、今回の試験では、通常運転よりも高い過酷な温度での燃焼に耐えられるかどうかを確かめるため、通常より約100℃高い温度で運転していたものの、これについても設計上は耐えられるはずだった。
調査の結果、タービンの疲労破面については、共振により過大な振動が起こったことが原因と推定されている。また、今回の第8回試験で初めて起こったわけではなく、4月25日に行った6回目の試験あたりから疲労が進行していた可能性があり、その後の試験でさらに疲労が積み重なり、今回の第8回試験後で発覚するに至ったとみられるという。
LE-9の液体水素ターボ・ポンプには、以前にも共振による疲労破面が確認されており、共振が起こる領域外で運転する設計に変更することで回避するという対策が取られていた。そのうえで認定も進んでいたが、今回新たに、安全だと考えられていた領域でも共振が起こってしまったという。JAXAによると、「今回事象が生じた運転領域で共振が発生するとは思っていなかった」としている。
対策としては、「今回見つかった共振についても、タービンの固有振動値を共振が起こる運転領域から外し、翼の振動を計測して共振が生じないことを確認したうえで認定する」としている。この対策の方法は、以前に発生した共振問題への対策とほぼ同じであるものの、対策の妥当性や効果を再度きちんと評価するようにしたいとしている。
すでに8月にターボ・ポンプ単体での試験を行っており、対策の妥当性の検証のほか、今回見つかった共振領域にくわえ、ほかの領域でも似た症状が発生しないかどうかといったことも含めた検証を進めているという。
なお、対策の結果、エンジン性能はやや落ちることになるものの、並行して共振領域自体をなくした設計を採用した、改修型のLE-9の開発も進んでおり、いずれ性能は当初の計画どおりに戻る予定だという。
いっぽう、燃焼室の孔については、考えられる原因として、まず燃焼室内の燃え方やガスの流れなどの影響で、部分的に設計値以上に高温になる領域が生じ、その結果溶けて穴があいた可能性が挙げられるという。
また、冷却不足という可能性も考えられるという。LE-9の燃焼室は、側面に燃料の液体水素を流すことで冷却しているが、エンジンの始動や停止の際にその流れ方が変わったことで、一部の冷却が不十分となり、そこが設計値以上に高温になった結果、溶けて穴があいたというシナリオである。
この問題への対策としては、冷却機能の強化や、エンジンの始動や停止のパターンを変えることなどを検討しているとしている。
マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20200914-1302687/
