英、TPP参加を正式申請へ 発足11カ国以外で初
英政府は30日夜(日本時間31日朝)、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を2月1日に正式に申請すると発表した。発足11カ国以外の国による参加申請は初めて。日本が主導するTPPの拡大機運が高まりそうだ。
英国のトラス国際貿易相が1日、輪番議長国を務める日本の西村康稔経済財政・再生相やニュージーランドのオコナー貿易・輸出振興相とオンライン会談し、参加を申請する。今春から本格的に交渉に入る。
英国はすでに水面下で個別に加盟国への接触を重ねており、現加盟11カ国はおおむね歓迎する見通しだ。ただ関税やルールなどの交渉は「数カ月レベルでは終わらない」(日英通商筋)との見方が強く、加盟までの交渉は長引く可能性もある。英政府は自らの加盟で世界の13%の規模だったTPP加盟国の国内総生産(GDP)比率は16%を超えるとしている。
2020年1月末に欧州連合(EU)を離脱した英国は20年末に激変緩和のための移行期間も終わり、EUから完全離脱した。EU域外と自由に通商交渉できるようになった英国にとって、TPP参加は離脱のメリットを示す目玉政策となる。ジョンソン首相は30日夜、「EU離脱から1年という時期に、英国民に莫大な利益をもたらす経済連携を築く」と交渉に向けた意欲を語った。