元々韓国学院だったが、2003年から日本人も入学可となる。
【京都国際高校の概略】
京都韓国中学校が発祥であるが、2003年に学校法人京都国際学園を設置。
翌2004年には京都府知事の認可を受けた一条校として京都国際中学高等学校を開校して再スタートを切った。
以来、国際学校としての特色を強め、英語・日本語・韓国語のトリリンガルを目ざす語学教育を強化して「真の国際人育成」を教育目標としている。
【特徴】
・寮があり、全国からの生徒や学生も在籍している。
・日本の一条校であると同時に、韓国からも正規の学校として認められているため、卒業資格は両国のものが得られる。
京都国際、初の甲子園 校歌は韓国語「なかなか難しい」
第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、阪神甲子園球場)の出場32校が29日、発表された。昨秋の近畿大会で4強に進出した京都国際は、春夏通じて初の甲子園。今は部員40人全員が日本人だが、同校の前身は京都韓国学園。甲子園に韓国語の校歌が流れる。
野球部は創部した1999年に外国人学校として史上初めて夏の選手権京都大会に出場。1回戦で前年全国準優勝の京都成章と対戦し、0―34で大敗した。04年に現校名に変更。06年からコーチとして指導し、25歳で監督になった小牧憲継監督(37)は「最初は野球どころではなかった。やんちゃな選手の集まりで、1試合をする集中力もなかった」と振り返る。
それが、今では「接戦に強い」が持ち味に変わった。両翼が70メートルもない狭いグラウンドで守備を徹底的に鍛えると、1球に対する選手たちの集中力も磨かれた。
京都3位で臨んだ昨秋の近畿大会は、1回戦で和歌山東を1点差で破り、準々決勝の神戸国際大付(兵庫)にも1点差で競り勝って4強入りを決めた。
夏の京都大会では2018年4強、19年準優勝と甲子園に近づいており、19年秋、20年秋のドラフトでは2年連続でプロ野球選手が輩出。近年は地元の野球少年からも人気を集める高校になった。
全校生徒は132人で、Kポップ好きや国際交流を学びたい生徒も入学する。英語のほかに韓国語の授業も受けているが、小牧監督は「韓国語の校歌はなかなか難しいんですよ」。甲子園で元気いっぱい歌えるよう、選手たちは各自で校歌の練習もしているという。
【センバツ】京都国際、韓国語の校歌覚えなきゃ 山口主将「本番までに200回は練習」
初の甲子園切符を得た京都国際ナインが、野球以外の課題に直面した。前身の京都韓国学園の時代から校歌は韓国語。2003年に日本の学校として認可され、翌04年に現校名となり、生徒の約65%が日本人となった現在は入学時のオリエンテーションで校歌を教え込まれるが、今年度はコロナ禍でその行事自体が中止。入学後に初めて韓国語に触れたエース左腕の森下瑠大(りゅうだい、1年)は「まだ、最初の方しか歌えない。甲子園までに間に合わせないと」と投球同様、本番までに仕上げてみせる。
99年、京都韓国学園が外国人学校として硬式初の高野連加盟。同年の創部当時は初心者ばかり12人で、夏の初戦は前年甲子園準Vの京都成章に0―34と惨敗した。当時出場していた京都成章の二塁手が、現在チームを率いる小牧憲継監督(37)だ。関大、銀行員などを経て同監督が就任した08年は選手13人と部員不足に悩まされたが「育成重視」の指導方針で申成鉉(元広島)、曽根海成(広島)、上野響平(日本ハム)らプロ選手を輩出すると、府外からも選手が集まり、現在部員40人。レギュラー9人中4人が1年と若いチームだ。
控え捕手の山口吟太主将(2年)は「出るからには優勝を目指す」と張り切る一方、「実は僕も校歌は完璧ではない」と苦笑。「本番までに200回は練習し、甲子園で思いっ切り歌います」と誓った。独自の歴史をもつ京都国際が、聖地で全員野球と韓国語での熱唱を披露する。
■読み方協議も
〇…京都国際の校歌の最初に出てくる日韓間の海域を「日本海」と訳すか、「東海(トンヘ)」と読むかで意見の衝突もあり、高野連は日本語訳併記について「学校側と主催者側で協議し、最終的には我々で決定したい」とした。