尹錫悦氏義母の事件、韓国大検察庁が再捜査決定
韓国大検察庁は6日、ユーチューブチャンネル「ソウルの声」を運営するペク・ウンジョン氏が今月1日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長の義母C氏の投資トラブルを巡る偽証教唆疑惑を再捜査するよう求めた再抗告について、再捜査を命じたことを明らかにした。再捜査は上級検察庁が追加捜査が必要と判断し、下級検察庁に改めて捜査を行うよう指揮することを指す。
問題の事件はC氏と同業者のJ氏が2003年、ソウル市松坡区のスポーツセンター売買を巡って対立したことが発端だ。J氏は「利益を二分する」と約束したと主張し、当時投資資金93億ウォン(9億500万円)を負担したC氏に自分の取り分26億5000万ウォンを分配するよう求めて提訴した。C氏は「約束は強要によるものだった」とし、J氏を強要と詐欺未遂の疑いで告訴し、J氏は2006年、大法院で有罪となり、懲役2年の判決が確定した。
裁判で法務士(司法書士)のA氏(死亡)は「C氏が利益の半分を分配することにしたという言葉は聞いたことがない」と陳述し、C氏の主張を支持したが、J氏はC氏と尹前検察総長の妻、キム・ゴンヒ氏がA氏に偽証を行うようそそのかしたと主張して告訴した。J氏は虚偽告訴罪で起訴され、懲役1年の判決を受けた。その後、ペク氏は昨年、C氏とキム・ゴンヒ氏をA氏に対する偽証教唆の疑いで告発したが、昨年11月に李盛潤(イ・ソンユン)検事長が指揮するソウル中央地検は嫌疑なしの処分を下し、ソウル高検もペク氏の抗告を棄却した。
今回の大検察庁の決定を巡り、C氏の弁護人は「再捜査命令は大法院の確定判決に反し、現時点で突然再捜査を指示することは多分に政治的意図がある」とし、「さらに告発者であるペク氏は事件と全く無関係の人物だ」と指摘した。C氏は「この疑惑は当時の李盛潤検事長が嫌疑なしとした事件であり、少しでも名分があれば嫌疑なしとはしなかったはずだ」とも述べた。