「毎月1億ウォンずつ上がった」急騰する韓国・釜山のマンション事情 ソウルの規制で”風船効果”
9/20(月) 9:53配信
釜山を代表する観光地の海雲台区にある複合施設「エルシティ」=6日
釜山市でマンション価格の上昇が続いている。市内の平均売買価格は2年足らずで約1・5倍に急騰。背景には全国から投資マネーが流入し、新型コロナウイルス下の低金利政策でカネ余りの状況が生まれたことがある。韓国政府は昨冬から価格抑制策に乗り出したが、値上がりへの期待と、高騰すれば買えなくなるという不安が市民を駆り立て、価格を押し上げている。 【画像】海雲台海水浴場周辺にある高層ビル群
吸い寄せられるマネー「全国のお金持ちが買いに来た」
釜山市を代表する観光地の海ヘ雲ウン台デ区。2019年に誕生した商業と住宅の複合施設「エルシティ」が街の顔だ。高さ411メートル、101階建ての高層ビルと、85階建ての居住用マンション2棟で構成。眼下にはビーチが広がる。 販売を手掛ける不動産会社の尹ユン在ジェ英ヨン代表は「釜山だけでなく、全国のお金持ちが買いに来た」と語る。投資マネーを吸い寄せた結果、直近の1室(144平方メートル)の価格は売り出し時と比べて約2倍の25億ウォン(約2億4千万円)以上に跳ね上がった。 投資熱はリゾートマンションにとどまらない。会社員の〓(※「曹」の縦棒が1本=チョ)盛富(ソンブ)さん(34)は同市蓮ヨン堤ジェ区のマンションを購入したが、「周りに比べて価格が上がらず、不動産投資の面で不十分」だとして売却を決意。20年11月、同市南ナム区に新たに約80平方メートルのマンションを約4億ウォンで購入した。狙い通り価格は1年足らずで約5億~6億ウォンにまで上昇したという。 「昨年夏に売るつもりだったのに、売り出し価格が毎月1億ウォンずつ上がった」と顔をほころばせるのは同市金クム井ジョン区の事務員女性(37)。15年に約4億3千万ウォンで購入したマンションの売り出し価格は昨夏に9億ウォンになり、数カ月で12億ウォンに達した。今は売り時を見極めている。 女性の世帯年収は約1億ウォン。同じマンションの別棟にある約12億ウォンの1室も6億ウォンのローンを組んで購入した。「私が大人になってから、マンション価格が落ちたのを見たことがない。少し心配はあるが、まだ大丈夫」と語る。