いよいよらしいw 書くの遅すぎw
文在寅も大苦悩…韓国経済がいよいよ「ウォン安とドル不足」に苦しみ始めた…!
10/18(月) 7:02 現代ビジネス
インフレ懸念の影響
足許、天然ガスや石炭、原油などエネルギー価格の上昇で世界的にインフレ懸念が高まっている。 韓国やわが国にもその影響が押し寄せつつある。 外国為替市場では米金利の上昇観測を背景にウォンが売りこまれる場面がみられる。 アジア通貨市場の中でも、円と並んで米ドルに対するウォンの為替レートの下落幅は大きい。 その状況下、韓国の中央銀行である韓国銀行は、11月の追加利上げの可能性に加えて、為替介入を行う考えを示した。 それは、ウォン安に対する韓国銀行の危機感の高まりを意味する。 ウォン安が輸入物価を上昇させインフレが一段と進行し、韓国の経済にマイナスの影響が及ぶとの懸念がある。 年初来、韓国の輸入物価の上昇ペースは、過去と比較してもやや急だ。 それに加えて、韓国経済が慢性的なドル不足を抱えてきたことも、韓国銀行がウォン安への危機感を強める要因の一つだろう。 本来であれば、家計の債務残高が増加する中で韓国銀行は慎重に金融政策を運営したいはずだ。 しかし、韓国銀行にとって、そのゆとりはなくなりつつあるように見える。 米中経済の減速懸念が高まる中、韓国は物価が上昇すると同時に、景気が減速するというかなり異例な経済環境を迎える可能性が高まっている。
ここへ来て鮮明化するウォン安
6月後半以降、外国為替市場では米ドルに対するウォンの下落が鮮明だ。 10月に入るとウォン安は加速し、一時は1ドル=1200ウォン台まで下落した。 10月12日に韓国銀行が為替介入を実施する可能性に言及したため、一時的にウォン安に歯止めがかかったが先行きは楽観できない。 ウォン安の主な要因として、米金利上昇による米韓金利差の縮小と、韓国経済の減速懸念の高まりが指摘できる。 まず、米国経済では経済活動の再開に伴う人手不足や物流のひっ迫、供給制約などを背景とした世界的なエネルギー資源価格の高騰などによって、連邦準備制度理事会(FRB)の想定以上に物価が上昇している。 早ければ11月にFRBはテーパリングを開始し、2022年には利上げが実施される可能性が高まっている。 それによって、米韓の金利差は縮小に向かう可能性がある。 他方で、韓国では景気減速への懸念が高まっている。 6月最終週あたりから韓国では新型コロナウイルスの感染再拡大が深刻化し、動線の寸断によって飲食、宿泊などの内需が圧迫された。 韓国にとって最大の輸出先である中国経済の減速、韓国の主要輸出品目であるDRAMや液晶などのパネルの価格下落、およびエネルギー資源価格の上昇などを背景とする韓国国内でのインフレ懸念の上昇も景気の減速懸念を高める要因だ。 韓国が慢性的なドル不足を抱えていると考えられることも軽視できない。 世界経済の歴史を振り返ると、アジア通貨危機、リーマンショック、コロナショックといずれのケースでも、韓国は急速な資金流出に直面し、日米などからの資金融通によってドル資金不足を克服した。 つまり、景気減速懸念が高まると韓国経済全体の資金繰りリスクが高まる。 以上より、基軸通貨としての信認がある米ドルを保有する投資家が増え、ウォンが売られた。
想定上の金融引き締めが必要になる可能性
その状況下、韓国銀行は自国通貨の防衛のために、なりふり構ってはいられない状況を迎えつつあるようだ。 本来であれば、自国経済の減速懸念が高まる中で、韓国銀行は慎重に利上げの機会を探りたいだろう。 8月の利上げの後、10月の利上げが見送られたのはそうした考えの表れといえる。 ただし、インフレリスクの上昇を抑えるために、そうしたゆとりはなくなりつつあると考えられる。 今後、韓国銀行が市場参加者の予想する以上のペースで追加的な利上げを実施し、ウォンの価値を防衛しようとする展開は排除できない。 特に、年初来の韓国経済では輸入物価の上昇が鮮明だ。中国など世界的な電力不足や冬場の暖房需要など考慮すると、短期的にエネルギー資源価格は高止まりしてインフレ懸念が追加的に高まり、米金利は上昇する可能性がある。 その展開が鮮明となれば、ウォン安によって韓国の輸入物価は追加的に上昇するだろう。 そのリスクに対応するために、追加利上げの重要性は高まる。 その一方で、金融の引き締めは、韓国経済に追加的な負の影響を与える恐れがある。影響が懸念される分野一つが、家計債務だ。 リーマンショック後、韓国は経済全体でのバランスシート調整を完了していない。 家計を中心に債務残高は増加している。 その状況下で韓国の金利が上昇すれば、家計などの資金繰りが悪化して内需が縮小し、所得・雇用環境は不安定化する恐れがある。 そうしたリスクを認識しつつも、韓国銀行が追加利上げに言及した意味は重い。 ウォン安に対する韓国銀行の危機感は高まっているといえる。 今後、韓国では景気が減速すると同時にインフレが進行し、通貨の価値を守るために金融政策が引き締められる展開は否定できない。 現時点で韓国銀行にとって対応が困難になるほどの物価上昇と通貨安が進む可能性は低いと考えられるが、徐々に韓国経済の先行き懸念は高まりやすくなっている。
真壁 昭夫(法政大学大学院教授)