韓国株:金融危機並の外国人売り越し、サムスン電子だけで24兆ウォン売却
- 洪準基(ホン・ジュンギ)記者
- 2021/10/13 07:56

年初来、韓国株式市場で外国人投資家による売り攻勢が過去最高だった2008年よりも強まっていることが分かった。08年は世界的金融危機が起きた年であり、外国人が有価証券市場(メーンボード)で33兆6034億ウォン(約3兆1900億円)相当を売り越した。
韓国取引所によると、外国人投資家は10月8日までにメーンボードで29兆774億ウォンの売り越しを記録した。08年の同じ期間(29兆554億ウォン)を既に超えた。
今年の外国人による売り越しの特徴はサムスン電子に集中していることだ。年初来メーンボードで外国人による売り越しの1、2位はサムスン電子普通株(19兆5800億ウォン)と同優先株(4兆4920億ウォン)だった。普通株と優先株の合計では24兆720億ウォンとなり、メーンボードにおける売り越し金額の83%を占める。
■景気減速懸念で資金引き揚げる外国人
外国人投資家が韓国株式市場で過去最大級の売り越しを記録する根本的な理由はコロナ禍以降続いた世界的な超低金利時代が終わり、企業業績が鈍化しかねないという懸念があるためとされる。一般的に投資家は半年後の経済状況を予想し、株式投資を行う。世界的な景気減速懸念の中でも半導体、自動車、化学、造船など輸出主導型の韓国大手企業の収益が今後さらに悪化するとみて、外国人投資家が韓国株式市場で株式を売り越している格好だ。
対ドルでウォン相場が下落するのも同じ理由だ。12日のウォンの対ドル相場は前日に比べ4.20ウォンのウォン安ドル高となる1198.80ウォンまで下落した。取引前半には1200ウォン台も記録した。ソ・サンヨン氏は「中国の電力不足による工場稼働中断など『悪材料』が相次ぎ、リスク資産である株式よりも安全資産であるドルを好む傾向が強まった。反対に変動性が大きく、リスク資産と言えるウォンの価値は下落し、対ドルでウォン相場が下落を続けている」と説明した。
■サムスン電子に売り集中
08年と異なるのは、外国人の売りがサムスン電子に代表される半導体銘柄に集中したことだ。サムスン電子の普通株・優先株だけでなく、SKハイニックスに対する売り越しも含めると26兆4680億ウォンになり、メーンボード全体の売り越し額の91%に達する。08年にも外国人の売り越しはサムスン電子(3兆560億ウォン)がトップだったが、2、3位のポスコ(2兆3360億ウォン)、国民銀行(2兆1810億ウォン)とは大差なかった。
株価下落の被害はサムスン電子などを集中的に買った個人投資家が受ける。個人投資家はサムスン電子など半導体銘柄に対する投資で平均的に大きな損失を出した。同じ期間に個人投資家の買い越し金額を買い越しした株式数で割って求めた平均買い越し価格を12日の終値と比較すると、サムスン電子普通株の推定収益率はマイナス14.5%、同優先株ではマイナス13%だ。SKハイニックスの推定収益率はマイナス21.9%でさらに低い。
韓国の看板企業が溶けていく......