海外では攻撃的投資の韓国バッテリー3社、国内投資には消極的
米国など海外での攻撃的な投資拡大とは対照的に、韓国バッテリー大手3社の国内投資は少ない。自動車メーカーが集中している北米、欧州、中国とは異なり、韓国国内には現代・起亜自動車を除けば、大口顧客がいないことが最大の理由だ。韓国メーカーによる投資が海外に集中し、韓国国内では雇用停滞と重要技術の流出に対する懸念の声もある。
LGエナジーソリューション、サムスンSDI、SKオンを合計すると、現在韓国国内では年間で電気自動車(EV)42万台分のバッテリーを生産できる。ただ、現在国内1位、世界2位のLGエナジーソリューションが梧倉工場(忠清北道清州市)の生産能力を拡充するのを除けば、サムスンSDI、SKオンは追加投資計画がない。
LGエナジーソリューションは現在年18GWh(ギガワット時)規模の梧倉工場に6450億ウォン(約614億円)を投資し、生産能力を2025年までに22GWhに引き上げる。EV5万台分のバッテリーを生産できるようになる。現在生産職2000人、事務職3000人の国内での従業員数も工場拡張に合わせ、約1000人追加雇用する見込みだ。しかし、24年までに5兆6000億ウォンを投資する北米市場と比較すれば、25年時点での生産規模は7分の1だ。欧州、中国での投資計画と比べても5分の1にすぎない。
2010年から韓国国内の工場でEVバッテリーを生産してきたサムスンSDIは、蔚山工場の生産規模を9GWhに据え置く一方、ハンガリー・ゲド工場は今年、第2工場の稼働で生産能力が24GWhから37GWhに拡大する。SKオンも年5GWhの国内生産能力が北米だけでなく、ハンガリー・コマーロム工場(7.5GWh)にも満たない。SKオンは18年9月、忠清南道瑞山工場を拡張して以来、追加投資計画がない。
LGエナジーソリューションなどバッテリー各社は相次いで新規株式公開(IPO)で巨額の資金を調達し、毎年兆ウォン単位の投資を行う構えだが、韓国国内の雇用創出には限界がある構造だ。バッテリー業界関係者は「大きくて重いバッテリーは半導体のように国内で生産して海外に輸出するのが困難な製品だ。生産拠点は需要がある海外を中心に拡充し、国内は研究開発中心で運営せざるを得ない」と指摘した。