米バイデン政権 日本が輸入するLNG 欧州に融通できないか要請
2022年2月4日 5時52分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220204/k10013466091000.html
アメリカのバイデン政権は、ウクライナ情勢が緊迫化し、ヨーロッパで天然ガスの調達が滞ることを避けるため、日本政府に、日本が輸入するLNG=液化天然ガスの一部をヨーロッパ向けに融通できないか要請してきたことが分かりました。政府内で慎重に議論を始めています。
ウクライナ情勢は緊張が続いていますが、ヨーロッパはロシアからパイプラインを通じて天然ガスの供給を受けています。
しかし、仮にロシアがウクライナに侵攻した場合、アメリカやヨーロッパはロシアに対して経済制裁に踏み切る可能性を示していて、ロシアが対抗措置としてヨーロッパ向けの天然ガスの供給を絞るのではないかという見方も出ています。
関係者によりますとアメリカのバイデン政権は日本政府に、日本が輸入するLNG=液化天然ガスの一部をヨーロッパ向けに融通できないか要請してきたことが分かりました。
ただ、LNGは日本の発電所の発電量全体に占める割合が39%と最も高く、重要なエネルギー源です。
さらにこの冬は電力需給が厳しくなることに備えて電力各社は例年以上に十分な量のLNGを確保しようとしています。
このため政府内でどのような対応が可能か、慎重に議論を始めています。
欧州へのガス融通検討 政府、米要請受け―ウクライナ侵攻備え
2022年02月03日20時50分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022020301055
政府は3日、ロシアがウクライナに侵攻して天然ガスの欧州向け供給が途絶える事態に備え、日本が輸入する液化天然ガス(LNG)の一部を欧州に融通する検討に入った。バイデン米政権による打診を受けたもの。今後、米欧などと連携し、有事の際の具体的な対応策を詰める。
欧州が消費する天然ガスの多くは、パイプラインなどを通じ陸路でロシアから供給されている。ロシアがウクライナに侵攻し米欧がロシアへの経済制裁に踏み切れば、ロシアが欧州への天然ガス供給を止める恐れがある。
関係者によると、日本政府には2日、米国から融通についての打診があったという。萩生田光一経済産業相は3日、記者団の取材に応じ、LNGに関して「日本も輸入国だ」と指摘しつつ、「国際社会にどう貢献できるか考えていきたい」と述べた。
ただ、日本は火力発電などの燃料となる天然ガスのほぼすべてをLNGの輸入で賄っており、昨年1月には国内のLNG在庫量が低下して火力発電所がフル稼働できず、電力需給が逼迫(ひっぱく)した経緯がある。経産省は今年も在庫確保に向けエネルギー業界や大手商社に協力を再三呼び掛けており、欧州への融通についても「決して余裕があるわけではなく慎重に検討する」(幹部)構えだ。
資源エネルギー庁によると、日本のLNG輸入量は2020年実績で約7450万トン。このうちオーストラリアからの輸入が39.1%、中東全体が16.4%、ロシアは8.2%を占めている。

【図解】日本のLNG輸入の国別シェア
豪州産が多かった。イクシスへの供給源移行が進んでいたんですね