中旬に3万人? すでに4万人に迫る…韓国政府、また誤った判断
オミクロン株の拡大で新型コロナ感染者が3万8691人となった6日午前、ソウル駅新型コロナ選別診療所を訪ねた市民らが検査のために待機している。チャン・ジニョン記者オミクロン株の拡大により、6日、新規感染者が4万人に迫った。今月中旬に3万人台となるだろうと予想していた政府の予測より10日程度速い速度で拡大している。陽性率も20%を超えて検査者5人に1人は感染と判定されている。今月末、一日に10万人以上の患者が発生して医療体系が再び危機を迎える可能性があるという懸念の声も上がる。6日0時から午後9時まで新規感染者は2万7710人発生して同時間帯に最高となった。新規感染者は先月26日(1万3009人)初めて1万人台を上回ったが、一週間後である2日(2万269人)に2万人を超え、3日が過ぎた5日に3万人台中盤に上ったことに続き、今は4万人を予想している。
週末なので検査量が減ったが、感染者数が大きく増えて陽性率は20.8%まで上った。5人が検査すれば、1人が陽性判定を受けるということだ。旧正月連休の大規模の移動が来週に本格的に反映されれば、4万人を超えて5万人台に上る可能性もある。
新型コロナの累積感染者も初めての患者発生748日ぶりに100万人を超えた。昨年12月10日50万人を超えたが、約2カ月で同じ規模の患者が発生したわけだ。最近の拡大速度は当局の予想をはるかに超えている。
中央防疫対策本部はオミクロン株の感染力をデルタ株の3倍だと仮定すれば、今月中旬には一日に2万7000~3万6800人の患者が発生すると予想した。予測が外れていることに対して、中央防疫対策本部関係者は「オミクロン株の流行草創期のデータだけで予測することが容易ではなく、どの変数の比重をどれだけ考えるかによって変わる。アップデートされた予測値を7日ブリーフィングで発表する予定」と話した。
だが、専門家は政府の楽観的な予測が手遅れの対応につながり得るため、最悪の状況を仮定して備える必要があると指摘する。昨年、段階的な日常回復(ウィズコロナ)の時も政府は「1万人まで対応できる」と自信を持っていたが、反対に事態を悪化させた。当時、政府は重症化率を1.6%程度に仮定して病床を確保したが、実際、この割合が2.0~2.5%となり医療対応の余力が早く低下した。
最近の拡大速度を考えると、今月内一日に10万人以上が感染する状況が続く可能性があるというのが専門家の警告だ。嘉泉(カチョん)大学医大予防医学科のチョん・ジェフン教授は「週単位で感染者が2倍ずつ増加しているが、防疫政策が変わって3T(検査・追跡・治療)維持が難しくなった」として「感染能力がさらに加速するという意味」と話した。同時に、「流行頂点の感染者数は最低限10万人以上になるだろう」とし、「早ければ4週程度内に頂点に到達することができる」と指摘した
嘉泉大学吉(キル)病院感染内科のオム・ジュンシク教授も3日、CBSラジオに出演して「最後に調査された感染再生産指数が1.54程度だった」として「これをそのまま適用すれば、長くても3、4週内に10万人発生が可能になる」と話した。
さらに悲観的な見方もある。高麗(コリョ)大九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「週末であるうえに、60歳以上にPCR検査対象を絞ったにもこの程度の感染者が発生しているのはすでに5万人も超えたと見なすべきだろう」とし「今後20万人以上も発生する可能性がある」と話した。
重症危険が相対的に少ないオミクロン株の特性のため、現在重症・重篤患者と病床稼動率の指標は比較的に安定的だ。だが、専門家は患者が7万~8万人になれば、再び医療体系に負担になる恐れがあると懸念する。
金宇柱教授は「オミクロン株の重症化比率をデルタ株の5分の1にするといっても患者が7万人で、デルタ株の10倍に増加すれば重症・重篤患者がデルタ株の2倍になる可能性がある」と話した。これに備えて高危険群早期診断と治療に力を注ぐべきだと金教授は強調する。
特に、在宅治療者の治療薬処方と入院依頼などが適時に行われなければ、被害を増やす可能性があるため、体系整備が急務だという指摘が相次ぐ。最近、光州(クァンジュ)では在宅治療を受けていた17歳の高校生が隔離解除4日で新型コロナ感染による肺塞栓症で亡くなることが発生した。政府は特異所見がなく隔離解除したという説明だが、遺族らは在宅治療管理の穴から始まったことだと訴えている。この日を基準に在宅治療患者は12万8716人で、管理力(16万3000人)の78.9%になっている。
金宇柱教授は「高危険群に集中して治療薬を適時に投与し、重症に進む兆候を把握して措置を取らなければならない」として「年齢、基礎疾患、接種の有無などの危険度を踏まえて早急に対応しなければ、悪化してから病院に運ばれたり、ややもすると自宅で死亡したりすることが起きるかもしれない」と話した。
チョん・ジェフン教授は「病床は限界水準まで確保しているため、さらに増やし難い」として「経口用治療薬を積極的に使う環境を作るべきで、ワクチンの追加接種をさらに促す必要がある」と強調した。