監督なしでコーチ4人…韓国のSトラックが監督を選任できなかった理由は=北京五輪
2022年北京冬季五輪の韓国ショートトラック代表チームは、監督不在のままコーチ4人だけでレースに出ている。韓国氷上競技連盟(以下、スケート連盟)は今回の五輪を前に監督の道徳性の基準を引き上げたが、基準を満たす適任者がいなかったという。
スポーツ評論家のチェ・ドンホ氏は7日、CBSラジオの『キム・ヒョンジョンのニュースショー』で「監督不在のまま五輪で戦うというのが、今の韓国スケート界の現実を示す象徴的な事件の一つだといえる」と話した。
スケート連盟は昨年10月「これまで代表チームを率いる新監督の人選を進めてきたが、基準に見合う候補が見つからなかった」と明らかにした。チェ氏は「監督の選任ができなかったと考えるべき」として「この基準というのは、指導能力ではなく、選手への暴行や暴言、性的暴力などに関する問題のない指導者を選ぶために、道徳性の問題や不正問題といった前歴の基準を引き上げた」と話した。ところがこの基準を満たす指導者がいなかったというわけだ。
チェ氏は「しかし私は(この基準が)高い道徳性ということではないと思う」として「国民の目から見てふさわしい人という基準を適用した」と話した。それにもかかわらず監督の人選ができなかったことについて、チェ氏は「スケート連盟が、人権や選手の保護といった競技力以外の側面で、国民目線に合わせて変わっていく過渡期と考えることもできる」と指摘した。
韓国女子代表の沈錫希(シム・ソクヒ)=ソウル市庁=がチームメートへの暴言騒動で資格停止2か月の懲戒処分を受け、五輪に出場できなくなったことも、こうした流れに関係しているとチェ氏は分析する。チェ氏は「私は、(スケート連盟が)以前と同じだったらメダル獲得に向けて(沈錫希を)五輪に出場させたと思う」として「国民の皆さまには、過渡期という観点で見守ってほしい」と話した。その上で「五輪は4年後にまた開催される。これまで変化が求められてきた部分を改善するために過渡期のような時期を送っているのに、再びメダルという結果だけでスケート連盟を評価すれば、昔に戻ってしまう」と指摘した。
韓国のショートトラックは7日、今大会初のメダル獲得を狙う。午後8時30分から女子500メートル、男子1000メートルの準々決勝、準決勝、決勝が行われる。チェ・ミンジョンは5日に500メートルの予選を余裕で突破し、韓国初のメダルに挑戦する。黄大憲(ファン・デホン)、李俊瑞(イ・ジュンソク)、パク・チャンヒョクは5日の男子1000メートル予選を全員1位で突破した。