アメリカ、EU・日本への鉄鋼関税を大幅免除……ただし、韓国は交渉すらまだ
政府、米・日鉄鋼関税緩和合意に緊急会議… 韓国産逆差別の懸念(韓国経済テレビ・朝鮮語)米国政府が欧州連合(EU)に続き、日本産鉄鋼に対しても関税を緩和すると、政府と鉄鋼業界が緊急対応策を整えた。 (中略)
これと共に産業部は対米無関税鉄鋼輸出量を先行する3年平均物量の70 %水準である263万トンに制限した2018年の合意案に対して、公正競争のための再交渉を継続的に要求する計画だと伝えた。
一方、米国は鉄鋼関税緩和と関連して、 EUから脱退したイギリスとも交渉に入った中、韓国の交渉提案にはまだ応じておらず、韓国産鉄鋼に対してのみ「逆差別」するのではないかという懸念が高まっている。
(引用ここまで)
アメリカが日本に課していた鉄鋼・アルミへの関税について緩和するとの発表を行いました。
トランプ政権で課された以前の状態にはなってはいないものの、状況はよくなったとはいえるでしょう。
米、対日鉄鋼関税を一部免除 18~19年輸入の平均分(日経新聞)
それに先駆けて、EUにも同様の措置を施しています。
米、対EU鉄鋼関税を一部免除 貿易摩擦「妥協案」で合意(日経新聞)
あとはイギリスとも交渉中との話。
まあ、日本製鉄あたりはアメリカに炉を持っている上に、高付加価値製品は関税をそのまま転嫁できたようなのでさほど影響がなかったとのことですが。
一方で韓国は関税賦課を避けるためにアメリカの要求するいくつかの条件を呑まされました。
つまり──
・韓国からの鉄鋼輸入制限、いわゆるクォータ制度の導入(過去3年平均の70%)。
・アメリカ産自動車のさらなる開放措置。
・保険制度での韓国製薬企業優遇の廃止。
・米韓FTAで為替介入の透明化を求める付帯文書の採用。
もうね。
当時、「うっわ、アメリカえげつねぇ」って思ったものでしたわ。
特に最後の「為替介入の透明化を求める」っていうのが効いていて。
以降、めっきり韓国政府の為替介入の回数が減っています。
過去3年の平均70%しか輸出できないっていうクォータ制もえげつない。
韓国企業は「まだ制度発動していないからどんどん輸出しちゃえ!」って輸出して「いや、枠は年初からの総量に決まってんだろ」ってアメリカ政府に言われて、どの企業も枠がなくなってしまうなんて間抜けなこともやってましたね。
で、その対韓国輸出制限ですが。
まったく取り払われるという話がないそうですわ。
現状の米韓関係を象徴するような話ですね。
「韓国の位相ははるかに高くなったので、もはや我々からなにかを働きかけなくても問題ない」なんて話がいろいろと出てきているのですが。
シンシアリーさんのところでは集中的にそのあたりを報じていますね。
うちでも先月の記事ですがちょっと面白い話があったので、次のエントリでピックアップ予定。