クアッド会合に中国反発 「封じ込めの道具」
2022年2月11日 19:43
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB113VN0R10C22A2000000/
【北京=共同】中国外務省の趙立堅副報道局長は11日の記者会見で、日米豪印が4カ国の協力枠組み「クアッド」の外相会合を開いたことに関し「中国を封じ込め、米国の覇権を維持する道具だ」と述べ、反発した。
趙氏は、クアッドの取り組みは「冷戦思考だ」と批判。関係各国は「地政学的なゲームをやめ、インド太平洋地域の平和と安定に建設的な役割を発揮すべきだ」と強調した。
日米豪印の外相会合 安全保障など幅広い分野の連携で一致
2022年2月11日 20時05分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220211/k10013479931000.html
日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組み、「クアッド」の外相会合が開かれ「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、インフラ開発や安全保障など幅広い分野で連携を深めていくことで一致し、ことし前半に日本で首脳会合を開くことを確認しました。
また、会合では、ウクライナ情勢をめぐっても意見が交わされました。
オーストラリアのメルボルンで開かれた会合には、林外務大臣、アメリカのブリンケン国務長官、オーストラリアのペイン外相、インドのジャイシャンカル外相が出席しました。
会合では、覇権主義的な行動を強める中国などを念頭に、東シナ海や南シナ海における、ルールに基づく海洋秩序への挑戦に対抗するため連携していくことで一致しました。
そのうえで、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、インフラ開発や海洋安全保障、それに人道支援やサイバーなど、幅広い分野で連携を深めていくことを確認しました。また、新型コロナウイルス対策でも引き続き、協力していくことでも一致しました。
そして、4か国の首脳会合を、ことし前半に日本で開催することを確認し、具体的な日程の調整を加速していくことになりました。
一方、会合では、軍事的な緊張が続くウクライナ情勢をめぐっても意見が交わされました。
林外相「極めて時宜を得た意味のある成果」
クアッドの外相会合のあと、林外務大臣は共同の記者会見で「ウクライナ情勢は緊張が増しており、その解決に向けた外交努力が活発化している。一方で、インド太平洋地域では北朝鮮による核・ミサイル活動、東シナ海、南シナ海での一方的な現状変更の試み、ミャンマー情勢など喫緊の課題が山積している。まさに外交の力が問われている時であり、極めて時宜を得た意味のある成果だ」と述べました。
また、林大臣は「ウクライナ情勢についても議論を行った。日本としてはウクライナの主権および領土の一体性を一貫して支持してきており、引き続き、国際社会と連携して対応していきたい」と述べました。
米ブリンケン国務長官「ロシアが侵略の場合 断固とした態度を」
アメリカのブリンケン国務長官はクアッドの外相会合のあとの記者会見でウクライナ情勢について言及し「ウクライナの国境周辺にロシア軍の新たな部隊が到着するなど、事態悪化が続いている。いつ侵攻が始まってもおかしくない状況だ」と述べ、強い警戒感を示しました。
そのうえで「われわれは結束して紛争や侵略を防ぐため、外交を通じて可能なかぎりのことをするとともに、ロシアが侵略した場合には、断固とした態度をとることが重要だ」と述べ、各国に対し、結束を呼びかけました。
豪ペイン外相「ルールによって争い解決」
クアッド外相会合のあと、開催国オーストラリアのペイン外相は、関係が冷え込む中国などを念頭に「権威主義的な勢力からの圧力によって、インド太平洋地域の安定と繁栄の礎であるルールと規範が揺らいでいる」と述べました。
そのうえで「オーストラリアは自由を重視する世界秩序を支えるために行動し、力や抑圧ではなくルールによって争いを解決していく」と強調しました。
印ジャイシャンカル外相「ASEANの努力を支持」
クアッドの外相会合のあと、インドのジャイシャンカル外相は、インド太平洋地域で影響力を強めようとする中国を念頭に「われわれは目の前の問題の解決に努めながら、インド太平洋の平和と安定を促進するために協力していく」と述べました。
そのうえで「ASEAN=東南アジア諸国連合が、平和と安定、繁栄を維持するための努力を支持する」と述べ、地域の安定に向けてはASEANとの連携が重要になるという考えを強調しました。
中国報道官「国際的な団結と協力を破壊するもの」
日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組み「クアッド」の外相会合について、中国外務省の趙立堅報道官は、11日の記者会見で「4か国の枠組みは、実質的には中国を包囲してアメリカの覇権を守るための道具であり、人為的に対立をあおって国際的な団結と協力を破壊するものだ」と述べ、反発しました。
そのうえで「関係する国々は、時代遅れの冷戦思考を捨て、インド太平洋地域の平和と安定のために建設的な役割を果たすべきだ」と強調しました。
<インド太平洋地域の平和と安定のために建設的な役割
平和と安定のためのQUADです^^