今日、ハンギョレ新聞は梨泰院事故を「政治争点化するな」という至極真っ当な意見を、「詭弁」だと言って猛批判した記事を掲載している。それこそ現政権を引きずり下ろしたい、ハンギョレの本音を隠した「詭弁」だ。
事故の調査、究明は一般市民では難しいから、市民団体、活動家、政党が代わって当局に要求を突きつけるべきだという。中立性・公平性の立証が不十分な人間たちが担当すれば、国の責任を問うための証拠集めだけで終わるだろう。彼らに無視された原因への対策は何ら打たれず、再発するのがオチだ。
ハンギョレはこの事故の対応方法について、「社会的・制度的アプローチ」は「一切の政治的行為を無意味なものにする危険性がある」といって危険視し、責任の所在を追及する「政治的アプローチ」を優先する。しかし、原因分析を十分しないまま、責任を問えるのかと言いたい。このような「パリパリ」的なアプローチは、再発防止にはむしろ有害である。「ろうそく行進」?、論外である。
ハンギョレは、国民を救えなかったという一点を以て国の責任だという。国だって「スーパーマン」ではない。大きな事故には様々な要因が絡んでおり、中には歴代の政権が手を打ってこなかったものもある。
私の見るところだけでも、管理的要因(イベントの安全管理体制、緊急時連絡体制の不備他)、物理的要因(違法建築、違法駐車の存在他)、人的要因(警察動員力の不足、観衆(一部)の共感不足他)等、国の怠慢だけで済む話ではない。これらの事実を1つ1つ積み上げた上で、国の怠慢があれば刑事告発すればよい。その時にこそ市民団体やハンギョレの出番だろう。これらの地道な作業を等閑視するハンギョレは、市民の感情を利用する「プロパガンダ新聞」に過ぎない。