【2023年、韓国人初のノーベル賞有力候補】
医学・生理学賞
東京都医学総合研究所 脳・神経科学研究分野 長谷川成人(まさと)分野長
【引用栄誉賞の受賞理由】筋萎縮性側索硬化症 (ALS) および前頭側頭葉変性症 (FTLD) の病理学的特徴である TDP-43 の同定、および神経変性疾患の研究への貢献。アメリカ・ペンシルベニア大学Virginia Man-Yee Lee博士とともに。
長谷川成人氏=クラリベイト提供物理学賞
国立研究開発法人「物質・材料研究機構」の谷口尚(たかし)フェロー/国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA) 拠点長(日本)
国立研究開発法人「物質・材料研究機構」の渡辺賢司 機能性材料研究拠点 電気・電子機能分野 電子セラミックスグループ主席研究員
【引用栄誉賞の受賞理由】二次元材料の電子的挙動に関する研究に革命をもたらした、六方晶窒化ホウ素結晶の高純度化技術の開発。
谷口尚氏(左)と渡辺賢司氏=クラリベイト提供化学賞 松村保広
EPR効果提唱、DDS研究の基礎

EPR効果を1986年に提唱し、抗体などの高分子蛋白は固形腫瘍に集積しやすいことを証明しました。現在の抗体開発の元となっています。EPR効果は世界的に抗がん剤・遺伝子デリバリーなどのDDSの基本的支柱となり、2016年トムソンロイター引用栄誉賞(現:クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞)化学賞を受賞しました。一連の抗体作製のなかで不溶性フィブリンのみを認識し、その前駆体や分解産物は認識しない抗不溶性フィブリン抗体の樹立に成功し、EPR効果だけでは不十分な間質が多い悪性度の高いがんには本抗体でがんの間質をターゲットとするCancer Stromal Targeting(CAST)療法を2011年に提唱しました。本抗体に関しては、欧米10以上の研究施設と共同研究を行っています。
また、新規の大腸がん特異膜蛋白分子を見出し、それらの抗体樹立に成功し、現在、体外・体内診断および抗体治療薬、抗体抗がん剤・アルファ線粒子複合体の開発に取り組んでいます。