「SHOGUN 将軍」全世界で大ヒット。
日本が舞台のドラマが記録を確立したことの意味
猿渡由紀3/7(木) 6:35
真田広之が主演とプロデューサーを務める「SHOGUN 将軍」は大ヒットデビューサムライが、世界を制覇した。「SHOGUN 将軍」が、世界中の視聴者の心を見事につかんでみせたのだ。
先月27日に第1話と第2話を配信したこのミニシリーズは、最初の6日間に全世界で900万の視聴数を獲得(『SHOGUN 将軍』を配信するディズニーは、全体の視聴時間をドラマの尺で割ったもので視聴数を測る)。
これは、ディズニー・ジェネラル・エンタテインメントにとって、最高記録のデビュー。これまで記録を持っていたのは、「The Kardashians」第1シーズン。
北米だけを見ても、Huluが配信するFX作品のデビューとして過去最高記録を達成。
これまで最高記録を保持していたのは、アメリカで大人気を誇り、あらゆる賞を獲りまくってもいる「一流シェフのファミリーレストラン」第2シーズンだった。ディズニー傘下のFXプロダクションズが製作した10話構成による「SHOGUN 将軍」は、アメリカではやはりディズニー傘下であるHuluで配信されるほか、ケーブルチャンネルFXで放映。中南米ではDisney+とStar+、その他の国ではDisney+が配信する。
シリーズの後半重要になってくる落葉の方役を、二階堂ふみが演じる出演者のほとんどが日本人、しかも時代物。せりふのおよそ7割が日本語で、日本語を知らない視聴者は字幕を読まなければならないこのドラマが全世界からこんなに温かく受け入れられたのは、まさに画期的なこと。
告編を流すなど、宣伝広告費も惜しんでいない。製作陣はそれだけこの作品に自信を持っていたということだろう。しかし、ヒットするかどうかは誰にもわからないもの。そのギャンブルは正しかったことが、今、証明されたのだ。
実際、見た人の評価は非常に高い。配信開始前に100%だったRottentomatoes.comは、今もほぼ同じ99%。配信開始後に加わった一般人の評価も94%だ。一般人のコメントには、「まだ3話しか見られていないので気が早いかもしれないが、これは今年最高のドラマのひとつになるだろう」、「劇場用映画のレベルの大傑作」、「1話を見た時から好きだったが、話が進むに従ってますます良くなる」など、絶賛の声が寄せられている。
そんな中で注目したいのは、「衣装をはじめ日本文化のディテールが徹底しているところがすばらしい」、「このドラマを見て日本の歴史をもっと知りたいと思うようになった」などといったコメントだ。真田が徹底してこだわった正しい日本の描写は、日本人以外の視聴者の心にも響いたということ。どうせ日本人にしかわからないと決めつけられがちなそれらのディテールは、この作品の大きな魅力のひとつなのである。
虎永に仕える身でありながら、自分のためにさまざまな策を練る藪重を、浅野忠信が演じる以下略