長期金利が2%超に上昇、日銀の利上げ受け:識者はこうみる
2025年12月19日午後 3:27
[19日 ロイター] - 日銀は18、19日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.75%に引き上げることを全員一致で決めた。これを受け、円債市場では、新発10年国債利回り(長期金利)は2.020%と、1999年8月以来の高水準を付けた。市場関係者に見方を聞いた。◎タカ派的な日銀声明文、利上げ最終到達点予想の上振れも<りそなホールディングス エコノミスト 佐藤芳郎氏>声明文で「実質金利はきわめて低い水準にある」という文言に変化がなかった。市場が1.5%のターミナルレート(利上げ最終到達点)予想を織り込む中で、さらに上振れる可能性がでてきた。今回の声明文はすごくタカ派的な印象だ。その結果、中長期ゾーンに金利上昇圧力がかかった。米長期金利が現行の4%台で推移し、ターミナルレート予想が1.5―1.75%に切り上がれば、長期金利は2.2%近辺まで上昇する余地がある。市場がターミナルレート予想を2%まで織り込んだ場合は、長期金利は2.5%近辺まで上昇していく可能性がある。午後3時半からの植田日銀総裁の会見で、今回利上げした理由を説明することによって市場がタカ派と受け止めるようなコミュニケーションを取るのか、次回の利上げまで時間があるということを強調することによって金利の上昇圧力を過度に高めることがないようなコミュニケーションを取るのか注目だ。◎日銀声明文のタカ派的修正を材料視、総裁会見待ち
<岡三証券 チーフ債券ストラテジスト 長谷川直也氏>
現状出ているのは公表文だけだが、タカ派的な修正があったので、それが意識されて国債が売られているようだ。
具体的には、経済の見通しを上方修正している。
今まではこの先の成長ペースを「伸び悩む」としていたのを「緩やかなものにとどまる」とした。
その上で、物価の先行きについては、前回10月の展望リポートまで、「2%を下回る水準までプラス幅を縮小していく」という部分の後に、「基調的な上昇率は成長ペースの影響などを受けて伸び悩む」とあったが、今回はそれが消えている。