生産終了
前述したように、A380は大きすぎて採算に合う路線が限られていることに加え、双発機の大型化・性能向上などに伴う大型4発機の受注低迷もあり、2014年・2015年と2年連続して航空会社からの新規受注を1件も獲得できなかったことから(受注を獲得できたのはリース会社からのみ)、今後もこの傾向が続くようであれば2018年にも生産を打ち切る可能性があると示唆していた。2016年7月12日には、2018年以降の生産ペースを年27機から12機へ大幅に引き下げると発表した。
しかし、2016年5月に世界最大のA380オペレーターであり、104機のA380-800型機を世界各地を結ぶ国際線の主要超大型機材として運航しているエミレーツ航空が、さらに追加発注を行う用意があると報じられた。 ロイター通信は、エミレーツ航空CEOの「発注は通算で『確定発注200機以上』になる」とのコメントを紹介しており、総二階建機の生産体制が2020年代まで継続することになった。
一方で、エンジンを一新した「A380neo」の開発も視野に入っており、近い将来、その可否が決定する見込みであった[109]。上記のような、新世代型の開発の一環として2017年6月に「A380plus」の開発調査を発表。A380plusは燃費を最大4%削減できる新たな大型ウイングレットの搭載、主翼の改良による空力性能向上を実現しており、2017年4月に発表済みの客室改良を合わせて実施すると、既存のA380と比べ、座席当たりのコストを13%削減できると発表していた。A380plusは最大離陸重量を578トンに増加し、従来と同じ航続距離8,200海里で最大80名多く輸送、または航続距離を300海里延伸することができると発表していた。
また、2017年から比較的機材更新の早いシンガポール航空では一部機材で入れ替えを開始しており、発注残5機を新機内仕様で受領して運用中の5機をリース会社に返却し、残りの保有14機を新機内仕様に改修して、最終的に新機内仕様19機で運用する予定であった[111]。リース会社は2018年までにシンガポール航空からの退役機の引受先を探していたが交渉は難航しており、少なくとも2機が今後部品取りのために解体される見込みである。
エミレーツ航空から追加受注の可能性があることから当面は生産継続の方針となったが、2019年に入り雲行きが怪しくなり始めた[113]。エミレーツ航空が直近で発注した20機の一部あるいは全てについて、ダウンサイズのA350ファミリーやA330neo等への切り替えを検討していると報じられたためである。
2019年2月には、オーストラリアのカンタス航空が受領待ちとなっていた8機をキャンセルした。2019年2月14日には、頼みの綱であったエミレーツ航空が発注残のうち39機をキャンセルし、A330-900 40機、A350-900 30機を代替発注することを発表、遂にエアバスはA380の生産を2021年で打ち切ると発表した。これにより、A380は旅客基本型の800型の1タイプのみで生産終了することとなり、エアバスが将来に構想していたA380plusやA380-800Fを始めとした派生型は開発されることなく計画のまま終わった。
総純受注数は、2019年3月時点で251機(民間航空会社からの受注分:251機,その他の会社からの受注分:なし)であった。エアバス社は、B747(主にボーイング747-400)型機に代わる世界のエアラインのフラッグシップとなることで700-750機の受注を目論んでいたが、受注数は目論見からは大きく下回ることとなった。。また北米と南米そしてアフリカ大陸の航空会社からの受注は、皆無になった。ただ世界の航空情勢を見ても、双発機へのシフトそしてダウンサイジングという意向を示しており、一部のエアライン(例:エールフランスは2022年までに全機退役を表明])では放出計画が出ていた。さらに2020年に入り、新型コロナウイルスの影響により、エールフランスが当初の退役予定の2022年から退役の前倒しを表明[118]、そしてエミレーツ航空も一部のA380の退役を検討し、さらには未受領分のA380もキャンセルの方向でエアバス社との交渉を始めた。
このように2020年に入ると、2月に起き始めた新型コロナウイルスの世界的な感染も相まって、世界のエアラインがこぞって運航停止を強いられた。その関係でA380最大オペレータであるエミレーツ航空のような最大手航空会社でさえも放出の計画が始まり、他の世界のA380オペレータも退役の計画(例:ルフトハンザドイツ航空、カタール航空等)を示し、各航空会社では徐々に双発化そしてダウンサイジング(主にB777-300ER/-8X/9X,A350-900/-1000)の風潮が強まった。その中で欧米最大規模を誇るエールフランスが当初の予定(2022年)から前倒しして6月26日をもって全機退役を発表した。時期同じくしてエミレーツ航空向けの最終号機となる機首と前部胴体がトゥールーズへ運ばれた。
2020年9月、最終機の組み立てが完了し、これを以て機体製造は完了となった。2021年10月16日、書類の上では引き渡したものの受領を保留(エアバス社の工場にて保管)にしていたANA向けの3号機(登録記号:JA383A)が受理され、デリバリーフライトが行われ、日本に到着した]。この引き渡しを以て、エミレーツ航空を除くエアライン向けへの納入は完了となった。同年12月16日、エミレーツ航空向けの最終号機(製造番号:272,登録記号:A6-EVS)が引き渡された。この引き渡しを以て完納となり、14年間の生産に終止符が打たれることとなった。
A380は既に滅んでましたwwwwwwwww![ブロントザウルス コンピー ランフォ[02237006937]の写真・イラスト素材|アマナイメージズ](https://static.amanaimages.com/imgroom/cen3tzG4fTr7Gtw1PoeRer/02237/02237006937.jpg)