韓国国会、「憲法裁が最高裁の上に存在する実質四審制の法律」を通過させてしまう……えーっと、憲法違反ですね
「4審制」裁判訴願制法が可決…与党、「最高裁の上に憲法裁」を押し切る(朝鮮日報・朝鮮語)
国会本会議で事実上の「4審制」と呼ばれる裁判所員法(憲法裁判所法改正案)が27日通過した。 国民の力の議員たちは表決に参加して反対票を投じた。
共に民主党が推進する「司法改編3法」の中で前日処理された法歪曲罪に続き2番目だ。 民主党は、残りの最高裁判事増員法(裁判所組織法改正案)も相次いで上程し、明日票決を終える計画だ。
同日の本会議で裁判所員法は、在席225人のうち賛成162人、反対63人で可決された。
裁判所院法は、裁判所が確定した判決に対しても憲法訴願を許容する内容だ。 最高裁は裁判所院法について「事実上の4審制」として強く反対してきた。 裁判当事者たちは「訴訟地獄」に陥りかねないためだ。
(引用ここまで)
さて、「法歪曲罪」の成立でざわざわとしていますが、第2弾がやってきました。
今度は「裁判訴願制法」です。
簡単にいえば、これまでは「大法院を頂点とする三審制+憲法判断専門の憲法裁」って構成であったものを、憲法裁判所を実質的に頂点とする四審制へと変更するものです。
法歪曲罪も裁判訴願制法も憲法違反の疑い濃厚。
法歪曲罪は司法権の独立(101条1項)について違反。
裁判訴願制法は大法院を最高法院と定めた101条2項について違反。
いやね。
法歪曲罪はドイツやオーストリアなんかに類似の法律あるんですが。
韓国の場合は法案の意図が違うんですよね。
法歪曲罪は明白に「政権の望んだ判決、判断(釈放など)以外を出させないようにする」ためのもの。
かつ、裁判訴願制法は「イ・ジェミョンに対して有罪(前提の差し戻し)判決を出した大法院への報復」です。
「法理に基づいて判断する」のではなく、政権の意向を汲んだ判決、判断をしろって話ですね。
しかも、それらをまとめて立法してしまうっていう。
ひとつだって司法府への負担は相当に大きいのに、一気にふたつを通してしまう。
さらに大法院の裁判官たる大法官を14人から26人に増やす法案もおそらく来週には通過することでしょう。
大統領が任命する大法官を増やし、政権による大法院への影響力を増して「政権側の望まない判決を出させないよう」仕組んでいるわけです。
これは現在、大統領権限で裁判の止まっているイ・ジェミョンの退任後の裁判再開を見据えての措置ですね。
どれもこれもが「よりよい司法のため」とかじゃなくて、報復がベースなのですよ。
すごいですよね、韓国。