曲がる大型ディスプレー、サムスンなど素材開発
電子ポスターやシート状のパソコン可能に
2010/5/25 3:49
情報元 日本経済新聞
安くて折り曲げ可能な大型ディスプレーの商品化が、韓国の技術によって
実現しそうだ。
韓国サムスンは、薄く、折り曲げられる大型のディスプレー素材を開発した。
材料は入手が容易な炭素で、液晶テレビの軽量化、太陽電離の発電性能の
向上や新たなディスプレーの商品化など、幅広い用途が見込める。
共同開発者である名城大学の飯島澄男教授は、ナノテクの権威で
ノーベル賞候補者。飯島教授はナノテク素材の代表格である、
「カーボンナノチューブ」の発見者としても知られる。
サムスンが日本の最先端の研究成果に広く注目・活用し、
日本のメーカーとの技術競争に勝利しつつある。
韓国の成均館大学は先端炭素材料の実用化を急ぐため、飯島教授を
2005年から学内のナノテクノロジー先端技術研究所長に招いていた。
飯島教授の研究費の一部は、サムスングループが負担している。
東京工業大学の細野秀雄教授らが発見し、2004年にイギリス科学雑誌
ネイチャーで紹介した透明な酸化物半導体に注目したのはサムスン電子。
この半導体はシリコンよりも電子が早く流れる特徴があり、サムスンは
細野教授に接触。高精細な次世代の液晶テレビへの応用を目指している。
またサムスンは九州大学の菊地裕嗣教授が2002年に開発した
液晶材料にも注目。動画を鮮明に再生する基板部品になると見て、
菊地教授の研究成果をヒントに研究を続けている。
菊地教授は「日本の研究成果に注目して製品に結び付けようとするのは
日本企業よりも韓国企業の方が早い」と語る。