北、お茶の間に動揺 初の生中継中に西側CM サッカーW杯
6月28日7時55分配信 産経新聞
【北京=川越一】サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で北朝鮮が行った対ポルトガル戦の生中継は、金正日総書記が望まないハプニングを呼んでいた。中国紙、南方週末がAP通信の中継当日のルポなどを引用して報じた北の実態に、中国国民は辛辣(しんらつ)な言葉を浴びせている。
21日夜、北朝鮮の正GKリ・ミョングク選手の実兄宅では、家族4人がかたずをのんで中継の開始を待っていた。「祖国を守るようにゴールを守る」と言って南アに向かったリ選手の雄姿とともに“歴史的瞬間”に対する期待感が漂っていた。
北朝鮮では、天気予報を除けば、事前編集されていない映像が流されることは非常に珍しい。しかし、サッカー好きの金正日総書記の鶴の一声で決まったW杯初の生中継は、思わぬおまけが付いてきた。
中継の電波はマレーシアから飛ばされた。ハーフタイムの間も中継は途切れず、「資本主義世界の、目がくらむようなCM」も、そのまま放送された。自由貿易や私有財産が禁じられ、すべての生活必需品が国家から供給される生活を送るリ選手の実兄は、初めて見るCMに明らかに戸惑っていたという。
代表選手は、引退後の大学進学や政府機関への就職を含め、さまざまな生活保障が与えられる。中でも最も価値が高いのが平壌の戸籍。そんな特権階級の代表選手でも月給はわずか80元(約1千円)にすぎない。
“友好国”であるはずの中国の国民もこの実態に驚き、同紙のウェブサイトに「北朝鮮は金正日の娯楽王国」「悪い人民はいない。悪い体制があるだけ」「金将軍が一日も早く死ぬことを望む」などの意見を寄せた。
サッカーは北朝鮮が最も世界への門戸を開いている領域。W杯を国威発揚に利用しようとした金総書記の“開放策”は、「凶」と出たようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100628-00000049-san-soci
目がくらむようなCMと、圧倒的な差を見せつけられた大敗。
なにかの契機になるのかな?