記事入力 : 2010/06/29 16:55:25
「韓国の資金でロシアのロケット開発試したのと同じ」(上)
羅老号日本ロケット開発の主役、五代富文・東大航空宇宙会会長
ロケット技術の導入なしにエンジンだけを購入する契約では1段目ロケットの開発も難しい
五代富文・東京大学航空宇宙会会長(78)=国際宇宙連盟元会長=は、日本の宇宙開発に新たな地平を切り開いた純国産ロケット「H2ロケット(1994年に打ち上げ成功)の父」と呼ばれている。
純国産ロケットとは、1段目・2段目など主要技術のすべてが国内開発チームの手によって製作されたロケットのことだ。五代会長は1950年代に東京大学工学部でロケット開発を始め、航空宇宙技術研究所や宇宙開発事業団に所属した。そして、米国の技術を参考に純国産ロケット(H2ロケット、H2Aロケット)を開発したプロジェクトでは責任者を務めた。
純国産ロケットの開発にこだわり続けた理由について、五代会長は「(ロケットの一部部品を外国に頼っていては、技術発展に必要な)事故原因を自らの力で究明することはできない。今回の韓国(の失敗)はその典型的なケース」と答えた。以下は、22日に東京で行った五代会長とのインタビュー内容だ。
-(韓国がロシアの技術に頼ったように)日本は1975年に人工衛星を初めて静止軌道に投入したとき、米国の技術に頼りました。
「当時の日本の液体ロケット技術は、今の韓国のKSR(90年代以降に独自開発された韓国の科学用ロケット)くらいだったと思います。推力(ガス噴射の反動により生じる推進力)が12トン程度で、無理だったため、米国の技術提供を受けたのです。米国から技術提供を打診してきました」
-日本は技術導入に(70年当時で)60億円を投資しましたが、米国の技術は大きな役割を果たしましたか。
「もちろんです。米国の協力がなかったならば、(国産ロケット開発も)不可能だったでしょう。日本は韓国の羅老号(KSLV1)のように、ロケットだけを(米国から)持ち込んだわけではありません。設計のソフトウエアに関する技術まですべてを学びました」
-それ以降、米国の技術を取り入れた日本のNロケットは失敗したことがありません。
「羅老号の1段目ロケット(ロシア製作)は完成品とは思えません。恐らく、ロシアが(次世代の発射体として開発中の)アンガラ・ロケットを韓国で、韓国の資金で試したということでしょう。なぜ、韓国が当初からアンガラ・ロケットを選定したのか分かりません」
http://www.chosunonline.com/news/20100629000063
記事入力 : 2010/06/29 16:55:52
「韓国の資金でロシアのロケット開発試したのと同じ」(下)
羅老号―羅老号の2回目の打ち上げでは、137.19秒後に通信が途絶え、墜落という結果に終わりました。打ち上げ失敗の原因については、韓国とロシアの見解が食い違っています。
「137.19秒後は、間違いなく1段目が作動している時間です。ですが、ロケットは『システム』です。(ロシアが製作した)1段目自体が故障して爆発したか、あるいは(韓国が製作した)2段目が故障し、1段目が爆発した可能性も考えられます。重要なのは、最初の原因を明らかにすることです」
-韓国に正確な事故原因を把握することができるでしょうか。
「以前、中国が商業目的で長征ロケットを使い、米国の人工衛星を打ち上げて失敗したことがあります。これに対し、米国は『ロケットのせいだ』、中国は『人工衛星装置のせいだ』とそれぞれが主張しました。羅老号も同じことでしょう。1段目のロケットに問題があったとしても、ロシアはそれを認めないでしょう」
-それでも、羅老号は韓国の宇宙開発に一定の役割を果たすでしょうか。
「事故原因に関する情報が十分、共有されれば意味はあると思うが…。ハードウエアをあちら(ロシア)が作り、そのまま韓国に持ち込んだため、(韓国の科学者たちは)触ることもできない…。これでは韓国の科学者たちも頭に来ますよね」
-韓国は今後の宇宙開発において、どうすればよいと思いますか。
「難しい質問ですね。韓国の発射場(羅老宇宙センター)自体はすばらしいですが、エンジンは技術導入せず、外国から購入したものをそのまま持ち込む方式なら、(ロシアとの)契約を見直すべきではないかと思います。ですが、かつての日本と米国の関係と比べて、韓国とロシアの関係は政治的に大きく違いますね」
-北朝鮮でもロケットを開発していますが、なぜ韓国はこのように苦労しているのでしょうか。
「中国が長征ロケットを打ち上げる前(1970年)には、十分な資金や技術があったでしょうか。国の意志、責任科学者(宇宙工学者・銭学森)の執念だけを支えに開発に乗り出したのです。北朝鮮は住民の生活を犠牲にしながら、すべてを(ロケット開発に)かけています。今、韓国はロケット開発を国の第一課題だと考えているでしょうか」
東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
http://www.chosunonline.com/news/20100629000064
記事入力 : 2010/06/29 16:46:14
【社説】韓国型宇宙ロケット開発戦略の見直しを
五代富文・東京大学航空宇宙会会長は、本紙のインタビューに対し、「ロシアが製造した羅老号1段目ロケットは完成品ではない。ロシアが(次世代ロケットとして開発している)アンガラ・ロケットを、韓国で、韓国の金を使ってテストしたということ」と語った。五代会長は、日本の純国産ロケット開発の主役で、1994年に打ち上げに成功したロケットにちなみ、「H2の父」と呼ばれる。五代会長は「(羅老号の)事故原因情報が十分に共有されるのなら意味があるが、ハードウエアをあちら(ロシア)で作って持ってきて、(韓国の科学者らは)手を触れることもできない」と話し、羅老号が韓国の宇宙開発でどれだけの役割を果たし得るかについて、疑問を呈した。
韓国にとっては、耳の痛い話と言わざるを得ない。ロシアと共同で羅老号を開発したとはいうものの、その中核である1段目ロケットは、100%ロシアから輸入した。ロシアに2億ドル(現在のレートで約178億円)を支払ったが、技術移転を受けるどころか、韓国の科学者や技術者は1段目ロケットに手も触れられなかった。しかも韓国は、爆発して海に落ちた残骸(ざんがい)の回収すらできない。そのため、失敗を通じて学ぶこともできない。
日本は1967年、日米首脳会談で、米国からデルタロケットの技術移転を受けるという協定を結んだ。ロケットの設計図まで入手し、その代価として60億円を支払った。ロケット部品の国産化には5兆円をつぎ込んだ。中国も、旧ソ連と良好な関係にあった1960年代に、ソ連からロケット技術の支援を受けた。米ソからここまで支援されても、日本や中国のロケット技術が安定軌道に乗るまでには、20-30年かかっている。
韓国が自主開発した液体燃料ロケット技術は、1970年代半ばの日本の水準にとどまっているという。そんな状況で、急いで宇宙ロケットを打ち上げようと乗り出したのが、羅老号事業だった。先進諸国のミサイル関連技術輸出規制(MTCR)のため、ロケット技術を確保するのが難しくなり、事実上、金を払って1段目ロケットを買い入れるという手法を用いた。羅老号の失敗は、技術の自立なき宇宙開発の限界を如実に示した。
韓国は今、韓国型宇宙ロケット開発戦略を立て直さなければならない。羅老号の第3次打ち上げで首を絞めてしまうのではなく、時間をかけてでも、科学用ロケットとして独自開発したKSRロケットの技術を改善し、アップグレードしていく方法を真剣に研究しなければならない。先進国の航空宇宙分野で活動している韓国出身の専門家らを積極的に迎え入れ、政権の変動とは関係なく、宇宙開発を後押しする支援システムも備えなければならない。宇宙開発にも、王道はない。
http://www.chosunonline.com/news/20100629000062
ナロ1号機の発射前からここの日本人が指摘してたことばかりだw
ソンウ・ジョンは偉い先生のお仕事を邪魔してインタビューせずに、KJに来ればよかったのにね。w